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しろ [0] 【城】🔗🔉

しろ [0] 【城】 (1)外敵の侵入を防ぐために設けられた建築物。日本では,古代国家統一後の朝鮮式山城,奥州経営のための柵(サク)などの造営の後,中世には,平野部の耕作地帯に設けた堀・土塁を巡らした方形館や,天険に拠(ヨ)った山城などが現れた。戦国末期に至り,軍事規模の増大と戦術形態の変化によって,山地から平野に築城が移りはじめ,安土桃山時代には,政治・経済的要求から,特に大名の拠点となるものは城下町をもつ大規模なものに発展した。この間に施設も永久化し,巨大な石垣や漆喰壁(シツクイカベ)・瓦(カワラ)屋根が使用されるようになり,本丸に天守を設け,水堀を巡らせた平山城・平城が主流となった。今日まで遺構のある城の多くはこの時代のものである。江戸時代に至り,新規築城は制限され,城郭の発達は停止した。「―が落ちる」「―を枕に討ち死にする」 (2)(比喩的に)他人の侵入を許さない自分だけの領域。「自分の―に閉じこもる」

大辞林 ページ 146860 での単語。