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とも🔗🔉

とも 〔格助詞「と」に係助詞「も」の付いたものから〕 ■一■ (接助) 動詞および動詞型活用の助動詞の終止形,形容詞および形容詞型活用の助動詞の連用形に接続する。 (1)現代語では,やや文章語的表現の場合に用いられる。(ア)ある事柄に関係なく,他の事柄が成り立ったり進行したりする意を表す。逆接の仮定条件を表す用法。たとえ…ても。…ても。「何を言おう―,むだだ」「理論は正しく―,現場には向かない」「ちはやぶる賀茂の社の姫小松よろづ代経(フ)―色はかはらじ/古今(大歌所)」(イ)時間的・空間的な量のおおよそを表す。この場合には,量を表す副詞に付くことがある。「遅く―明日の夕方にはできます」「多少―疑義は残る」 (2)既定の事柄を仮定条件として示し,後の事柄を強めて表す。…ではあるが。たとえ…であっても。「楽浪(ササナミ)の志賀の大わだ淀む―昔の人にまたも逢はめやも/万葉 31」 →ても(接助) ■二■ (終助) 活用語の終止形に接続する。強い断定でもって言い切る場合に用いる。「『ほんとに行くのか』『行く―』」「そうだ―。昔はよく勉強したものだ」 〔■二■は近世以降の用法〕

大辞林 ページ 150813 でのとも単語。