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なに-がし [2][1] 【某・何某】🔗🔉

なに-がし [2][1] 【某・何某】 ■一■ (名) (1) [0][2] 数量,特に金銭の額についてあまり多くないことを漠然と言い表す。「―かの援助をする」「―かの金を出す」 (2)しかるべき家柄の人。その土地で相当の有力な人。「これはいるまの―でござる/狂言・入間川」 ■二■ (代) (1)不定称の人代名詞。名が未知であるとき,あるいはわざと明確にしないときなどに用いる。「確か山田―とかいいましたね」「御存じの鈴木―の説ですよ」 (2)不定称の指示代名詞。地名などについて,それが不明であるとき,あるいはわざと明確にしないときに用いられる。「―とかいう村」「そのわたり近き―の院におはしまし着きて/源氏(夕顔)」 (3)一人称。男性のややあらたまった言い方として用いられる。謙譲の意の含められることもある。わたくし。それがし。「すきずきしきことと,―よりはじめてうけひき侍らず/源氏(帚木)」

大辞林 ページ 151196 での単語。