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ね-ば (連語)🔗🔉

ね-ば (連語) 〔打ち消しの助動詞「ぬ」の仮定形「ね」(古語では打ち消しの助動詞「ず」の已然形「ね」)に接続助詞「ば」の付いたもの〕 (1)打ち消しの仮定条件を表す。もし…ないなら。「朝までに雨が止ま―,外出は取りやめにしよう」 (2)(「ねばならぬ」の形で)…なければならない,…するのが当然だ,の意を表す。「せ―ならぬ事は早くすませてしまいなさい」 (3)打ち消しの恒常的条件を表す。…ないと。…ないとかならず。「山の方に雪が降ら―,夏には水不足になる」「世にしたがへば身くるし。したがは―,狂せるに似たり/方丈記」 (4)打ち消しの順接確定条件を表す。…ないので。…ないから。「袖振らば見もかはしつべく近けども渡るすべなし秋にしあら―/万葉 1525」 (5)打ち消しの逆接的条件を表す。…ないのに。…ないでいるうちに。「年月もいまだあら―心ゆも思はぬ間にうちなびき臥(コ)やしぬれ/万葉 794」 〔(1)本来の用法は(4)。(1)(2)は近世以降のもの。(2)話し言葉でのくだけた言い方では,「にゃあ」「にゃ」ともなる〕 →ねばならぬ

大辞林 ページ 151733 での連語単語。