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はら 【腹】🔗🔉

はら 【腹】 ■一■ [2] (名) (1)(ア)動物の体で,胴の下半部。哺乳類では胸腔(キヨウコウ)と骨盤の間にあって,胃や腸などの内臓を収めるところ。背の反対側となる体の表面をもいう。おなか。「―が痛い」「―をさする」(イ)消化器,ことに胃腸。「―がすく」「―が減る」「―をこわす」(ウ)母の胎内。また,その母の胎内から生まれたこと。「一の御子は右大臣の女御の御―にて/源氏(桐壺)」 →腹を痛める (2)〔腹の中に考えや心の動きが収まっていると考えたことから〕 (ア)(「肚」とも書く)表にあらわさず,心に考えていること。意中。心底。心中。「―のきれいな人」「課長は私を転勤させる―らしい」「そのことは―にしまっておけ」(イ)気持ち。感情。意趣。「どうにも―が収まらない」(ウ)(「肚」とも書く)気力。胆力。度胸。また,度量。「元さんはめつぽう―が広大(ヒロイ)から/安愚楽鍋(魯文)」 (3)物の中央部のふくらんだり広くなったりしたところ。「帆の―」「―をさらした難破船」 (4)物の裏面または内側にあたる部分。「悪路で自動車が―をこする」「指の―で押す」 (5)〔物〕 定常波で,振幅の最大な部分。 ⇔節 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)魚の腹子(ハラコ)を数えるのに用いる。「たらこ,ひと―」 (2)壺(ツボ)・瓶(カメ)など胴部のふくらんだ容器を数えるのに用いる。「酒八―を醸むべし/日本書紀(神代上訓)」

大辞林 ページ 152475 での単語。