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ひ-きょう [0] 【比興】🔗🔉

ひ-きょう [0] 【比興】 ■一■ (名) 〔「詩経」でいう漢詩の六体のうち「比」と「興」とから〕 他のものにたとえておもしろく表現すること。「―争ひ宣(ノ)べて気質衝揚せり/性霊集」 ■二■ (名・形動ナリ) (1)おもしろいこと。おかしいこと。また,そのさま。「其の鳥をとらへて毛をつるりとむしりてけり。二品聞かれて―の事に思ひて/著聞 16」 (2)いぶかしいこと。不都合なこと。また,そのさま。「この条,不可説なり不可説なり,―の事なり/歎異抄」 (3)つまらないこと。下らないこと。また,そのさま。「只当世様は,珍体を以て風情と為し,淳朴を以て―の義と為す/異制庭訓往来」 (4)正々堂々としていない・こと(さま)。卑怯。「やあ―なり,松右衛門/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」 〔■二■(2) 以下は「非拠(ヒキヨ)」あるいは「非興」の転とも〕

大辞林 ページ 152785 での比興単語。