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む-しん [0] 【無心】🔗🔉

む-しん [0] 【無心】 ■一■ (名)スル (1)無生物や植物のように,心をもたないこと。「―の草木」 (2)遠慮なく人に金品をねだること。「親に金を―する」「―をいつて五両もらつたのを/安愚楽鍋(魯文)」 (3)〔仏〕 一切の妄念から解放された心。 ⇔有心(ウシン) (4)和歌・連歌で,卑俗・滑稽さを求めたもの。 ⇔有心 「有心―歌合」 ■二■ (名・形動)[文]ナリ (1)心にわだかまりのないこと。雑念や欲心のないこと。また,そのさま。「―の勝利」「―に遊ぶ子供」「―の境地」「―な与吉は誘ひ出されるままにいつて畢(シマ)つた/土(節)」 (2)思慮・分別のないこと。無神経なこと。また,そのさま。「中将のいと実法の人にて率て来ぬ,―なめりかし/源氏(常夏)」 (3)情趣を解する心がないこと。風流心のないこと。また,そのさま。「人の遊びせむ所には,草刈笛吹くばかりの心どもにて,いと―にて侍り/宇津保(国譲上)」

大辞林 ページ 155336 での無心単語。