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めでた・い [3] (形)[文]ク めでた・し🔗⭐🔉
めでた・い [3] (形)[文]ク めでた・し
〔動詞「めづ(愛)」の連用形「めで」に形容詞「いたし(甚)」の付いた「めでいたし(=ホメタタエル程度ガ甚ダシイ)」の転〕
(1)喜び祝うに値するさま。大変喜ばしい。現代では多く「おめでたい」の形で用いる。「―・い式」
(2)物事がうまくいって喜ばしいさま。「―・く希望の学校に合格した」
(3)(「おぼえがめでたい」の形で)人よりも信頼の程度が厚い。「社長のおぼえが―・い」
(4)(「おめでたい」の形で)お人よしである。ばか正直でだまされやすい。「お―・い男」
(5)大変立派であるさま。見事である。すぐれている。すばらしい。「散ればこそいとど桜は―・けれ/伊勢 82」「さま・かたちなどの―・かりしこと/源氏(桐壺)」(ア)姿・形などが大変美しい。「かぐや姫,かたちの世に似ず―・きことを/竹取」(イ)大変上手だ。うまい。「和歌にすぐれて―・きは,人丸赤人…/梁塵秘抄」「琵琶を…―・くひく人あれ/堤中納言(花桜)」(ウ)非常に尊い。ありがたい。「極楽浄土とて―・き処へ具しまゐらせ/平家 11」(エ)たいそうおいしい。「―・かりけるままに,おほく食ひたりければ/宇治拾遺 13」(オ)権勢などが強大なさま。「左の大殿の,さばかり―・き御勢にて/源氏(浮舟)」(カ)しあわせなさま。「其の後は…各―・くてぞ過ぎける/今昔 2」
〔(5)が原義で,平安時代には対象の美しさ・すばらしさを広く表現するのに用いられ,また,そのすばらしさを喜び祝いたいという気持ちから(1)の意でも用いられるようになった。「目出度い」「芽出度い」は当て字〕
→おめでたい
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
大辞林 ページ 155525 での【形】単語。