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ゆえ ユ [2] 【故】🔗🔉

ゆえ [2] 【故】 (1)理由。わけ。特別な事情。「―のない非難を受ける」「―あって放浪の身となる」 →故に (2)由緒。いわれ。「いかにも―ありげなさま」 (3)おもむき。風情。「賤しく小さき家なれども―有りて/今昔 24」 (4)縁故。「さるべき―ありとも,法師は人にうとくてありなん/徒然 76」 (5)故障。事故。変事。「何のつつましき御さまなければ,―もなく入り給ひにけり/堤中納言(思はぬ方に)」 (6)(形式名詞) 体言や活用語の連体形などに付いて用いられる。(ア)理由を表す。…のため。…だから。 〔「…ゆえに」「…がゆえに」の形でも用いられる〕 「酒の席のこと―大目にみてほしい」「君―に無理な注文もきくのだ」「しばらく留守にする―あとを頼む」「貧しきが―に犯した罪」(イ)前の事柄に対して逆接的な原因・理由を表す。…なのに。…であるが。「ひさかたの天知らしぬる君―に日月も知らず恋ひ渡るかも/万葉 200」

大辞林 ページ 156128 での単語。