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らしい (助動)(○・らしく(らしかつ)・らしい・らしい・○・○)🔗🔉

らしい (助動)(○・らしく(らしかつ)・らしい・らしい・○・○) 〔近世文語において用いられた推量の助動詞「らし」の口語形から〕 推量の助動詞。名詞や形容動詞の語幹,および動詞・形容詞の終止形に付く。また,助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ない」「たい」「ぬ」「た」などにも付く。さらに,一部の副詞や一部の助詞にも付く。 (1)なんらかの根拠や理由のある推量を表す。…と推定される。「この空模様では雪にでもなる〈らしい〉」「この明るさからすると,日没までにはまだ間がある〈らしい〉」「この本は山田君の〈らしい〉」 (2)判断の結果を断定せず,婉曲に表現する。…であるようだ。…だと思われる。「むこうから来るのは親父〈らしい〉」「彼の家は駅から歩いてすぐ〈らしい〉」「講演会は二時から〈らしい〉」 (3)…にふさわしい様子である,…によく似た状態である,などの意を表す。「やっと祝賀会〈らしい〉ふんいきになってきた」「どうやら外国に来た〈らしい〉気分になれた」 〔助動詞の「らしい」と形の同じものに接尾語の「らしい」がある。両者は,いちおう意味の上で区別することができる。(ア)「あれは隣の子供〈らしい〉」「あの人が問題の男〈らしい〉」(以上,助動詞の「らしい」)。(イ)「あれはいつまでも子供〈らしい〉」「彼はほんとうに男〈らしい〉」(以上,接尾語の「らしい」)。しかし,実際には,区分の分明でない場合も時には見られる〕 →らし(助動) →らしい(接尾)

大辞林 ページ 156523 での助動○単語。