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あげ-まき [2] 【総角・揚巻】🔗🔉

あげ-まき [2] 【総角・揚巻】 (1)古代の少年の髪形。頭髪を中央から二分し,耳の上で輪の形に束ね,二本の角のように結ったもの。また,その髪形の少年。角髪(ツノガミ)。 (2)「揚巻結び」の略。 (3)鎧(ヨロイ)の背や兜(カブト)の鉢の後ろの環につけた,揚巻結びの緒。 →大鎧(オオヨロイ) (4)海産の二枚貝。殻長約10センチメートルの,両端の開いた円筒形。殻の表面は黄土色の殻皮でおおわれる。水管は{(1)}に似ている。食用。有明海,瀬戸内海などの浅瀬に分布。アゲマキガイ。 (5)明治初期の女性の髪形。束髪の一種。髪を全部頭頂にまとめて巻き込み,ピンでとめる。 (6)(「総角」と書く)源氏物語の巻名。第四七帖。宇治十帖の一。

あげまき-つけ-の-いた [0]-[1] 【総角付の板】🔗🔉

あげまき-つけ-の-いた [0]-[1] 【総角付の板】 鎧(ヨロイ)の部分の名。胴の背の二枚目の板。環を打って総角の緒をつけるところからいう。逆板(サカイタ)。

あげまき-むすび [5] 【揚巻結び】🔗🔉

あげまき-むすび [5] 【揚巻結び】 ひもの結び方の一。左右に輪を出し,中を石畳のようにした飾り結び。鎧(ヨロイ)・御簾(ミス)などに用いる。あげまき。 揚巻結び [図]

あげまき 【揚巻】🔗🔉

あげまき 【揚巻】 歌舞伎「助六(スケロク)」で,助六の愛人である遊女の名。京都で万屋助六と心中した島原の遊女揚巻がモデル。

あげ-まく [0][2] 【揚(げ)幕】🔗🔉

あげ-まく [0][2] 【揚(げ)幕】 (1)能舞台で,橋懸(ハシガ)かりと鏡の間との境にある幕。切り幕。お幕。 →能舞台 (2)歌舞伎で,花道への出入り口の幕。

あげ-まさり 【上げ優り】🔗🔉

あげ-まさり 【上げ優り】 元服して髪を上げた顔かたちが,以前よりまさって見えること。 ⇔上げ劣り 「いづれもいと美しき御―也/増鏡(老のなみ)」

あげまつ 【上松】🔗🔉

あげまつ 【上松】 長野県木曾郡の町。中山道の宿駅の一。木曾谷の木材を集散し,製材業が盛ん。近くに奇勝寝覚(ネザメ)の床・木曾の桟(カケハシ)跡がある。

大辞林 ページ 137995