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――か🔗🔉

――か 〔「か」は係助詞〕 (1)疑問を表す語。どんな具合か。どのようにして。「春雨のしくしく降るに高円の山の桜は―あるらむ/万葉 1440」「それをば―治せし/今昔 3」 (2)反語を表す。どうして…か。「右近は―聞こえさせむ/源氏(東屋)」

――して🔗🔉

――して (1)どのようにして。どうやって。「―この難局を乗り切るべきか」 (2)願いを表す。なんとかして。「―都の高き人に(娘ヲ)奉らむと/源氏(明石)」

――しても🔗🔉

――しても (1)願望を表す。どうにかして。「ただ―死ぬるわざもがなと思へば/狭衣 1」 (2)打ち消しの強調を表す。なんとしても。「三井寺バカリデワ―カナウマイト思シメサレテ/天草本平家 2」

――せ-ん(-む)🔗🔉

――せ-ん(-む) (1)どうしたらよいだろう。「―んと思い悩む」 (2)どうしようもない。「―んうつつも夢とたどられて,会ふにも迷ふわが心かな/続千載(恋三)」

――ぞ🔗🔉

――ぞ (1)どんなふうに。どのように。「母の御方に参り給ひて,―月頃はなど言ふ/源氏(手習)」 (2)なぜ。どうして。「―波に入りにし人のかかるわたりにもある/右京大夫集」 (3)(反語に用いて)どうして…であろうか(…ない)。「真の体若し無きならば,―修証せむと欣(ネガ)はむ/大乗広百論釈論(承和点)」

――ぞや🔗🔉

――ぞや 〔「いかにぞやあらむ」の意〕 (1)どうしてだろうか。どうだろうか。「言ひ出でられぬは―/枕草子 143」「―など,物云ふべきあるじもなくて/宇治拾遺 9」 (2)どんなものだろうか,あまり感心しない。「ことごとしうもてなされむも―/源氏(花宴)」

大辞林 ページ 138574