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い-す [0] 【椅子】🔗🔉

い-す [0] 【椅子】 〔「す」は唐音〕 (1)腰をかける道具。腰かけ。 →倚子(イシ) (2)官職などの地位。ポスト。「大臣の―」

いす (助動)(いせ(いしよ・いし)・いし・いす・いす・いすれ・いし)🔗🔉

いす (助動)(いせ(いしよ・いし)・いし・いす・いす・いすれ・いし) 〔「ます」から「んす」「いす」と変化したものという。近世,江戸の遊里語。吉原の遊女言葉から発生〕 動詞の連用形に付いて,丁寧の意を表す。「百物語をし〈いす〉と,化物が出るとまうし〈いす〉から,客物語をし〈いし〉たなら,客人がき〈いせ〉うから/咄本・弥次郎口」

いず イヅ 【伊豆】🔗🔉

いず イヅ 【伊豆】 旧国名の一。静岡県の伊豆半島と伊豆諸島を占める。豆州。

いず イヅ 【何・何処】 (代)🔗🔉

いず イヅ 【何・何処】 (代) 〔上代東国方言〕 不定称の指示代名詞。場所を表す。どこ。「多由比潟(タユヒガタ)潮満ち渡る―ゆかも/万葉 3549」

い・ず イヅ [1] 【出づ】 (動ダ下二)🔗🔉

い・ず イヅ [1] 【出づ】 (動ダ下二) (1)内から外へ移動する。でる。「都―・でて今日みかの原いづみ川/古今(羇旅)」 (2)開けた場所に行く。でる。「浜に―・でて海原見れば/万葉 4360」 (3)所属していた家・団体などから去る。離れる。でる。「家をも―・で世をものがれたりせば/平家 1」 (4)人の前に姿を現す。「翁―・でて曰く,…/竹取」 (5)中の物が自然に移動して外に現れる。でる。「足柄の刀比の河内に―・づる湯の/万葉 3368」 (6)境界をこえる。でる。「この度,生死の境を―・でなんと/宇治拾遺 1」 (7)前や外に突き出る。でっぱる。「雄島が磯は,地つづきて海に―・でたる島なり/奥の細道」 (8)登場する。出現する。「兵衛佐殿,流人でおはすれども…もし世に―・でてたづねらるる事もこそあれ/平家 12」「春の初めに水なん多く―・づる/枕草子 38」 (9)山陰・雲などにさえぎられていた太陽・月などが現れる。でる。「遅く―・づる月にもあるかな足引きの山のあなたも惜しむべらなり/古今(雑上)」 (10)表面に現れる。できる。「身に瘡(カサ)も一つ二つ―・でたり/伊勢 96」 (11)発生する。起こる。でる。「音もいと二なう―・づる琴ども/源氏(明石)」 (12)生まれる。産出する。でる。「この四家よりあまたのさまざまの国王,大臣・公卿,多く―・で給ひて/大鏡(道長)」 (13)由来する。原因がある。「アルレゴリイと勧懲主眼の小説との差別(ケジメ)を知らぬに―・でたることにて/小説神髄(逍遥)」 (14)内面のものを表面化させる。「言(コト)に―・でて言はばゆゆしみ/万葉 4008」 〔自動詞はのちに下一段活用となり,「い」が脱落して「でる」となった〕

大辞林 ページ 138699