複数辞典一括検索+

いやし・い [3][0] 【卑しい・賤しい】 (形)[文]シク いや・し🔗🔉

いやし・い [3][0] 【卑しい・賤しい】 (形)[文]シク いや・し (1)身分・階層が低い。下賤(ゲセン)だ。「―・い家柄の者」 (2)品が悪い。洗練されていない。下品だ。「人品―・しからぬ紳士」「今様は無下に―・しくなりゆくめれ/徒然 22」 (3)(飲食物などに対して)意地がきたない。「酒に―・い」「―・い目つき」「金に―・い」 (4)けちである。さもしい。「いかに―・しくもの惜しみせさせ給ふ宮とて…御衣一つ賜はらず/枕草子 278」 (5)粗末だ。みすぼらしい。「むぐらはふ―・しきやども大君のまさむと知らば玉敷かましを/万葉 4270」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

いや-し・く 【弥頻く】 (動カ四)🔗🔉

いや-し・く 【弥頻く】 (動カ四) さらに重なる。ますますしきりとなる。「今日降る雪の―・け吉事(ヨゴト)/万葉 4516」

いやしく-も [3][2] 【苟も】 (副)🔗🔉

いやしく-も [3][2] 【苟も】 (副) 〔形容詞「いやし」の連用形に助詞「も」のついた語〕 (1)仮にも。かりそめにも。「―教育者たる者のすべきことではない」 (2)(下に打ち消しの語を伴って)いいかげんにも。おろそかにも。「一点一画―せず」 (3)身分不相応にも。もったいなくも。「重盛―九卿に列して三台にのぼる/平家 3」 〔漢文訓読に由来する語。卑賤(ヒセン)・低劣の意の「いやし」を用いて,かりそめ・ちょっと,などの意を有する「苟」を「いやしくも」と訓読したことによる〕

いやし・ぶ 【卑しぶ・賤しぶ】 (動バ上二)🔗🔉

いやし・ぶ 【卑しぶ・賤しぶ】 (動バ上二) 「いやしむ」に同じ。「―・び蔑(アナズ)られなむ/今昔 3」

いやし・む [3][0] 【卑しむ・賤しむ】🔗🔉

いやし・む [3][0] 【卑しむ・賤しむ】 ■一■ (動マ五[四]) 「いやしめる」に同じ。「さもしい根性を―・む」 ■二■ (動マ下二) ⇒いやしめる

いやし・める [4] 【卑しめる・賤しめる】 (動マ下一)[文]マ下二 いやし・む🔗🔉

いやし・める [4] 【卑しめる・賤しめる】 (動マ下一)[文]マ下二 いやし・む いやしいものとしてさげすむ。見下す。「それでは自らを―・めることになる」

いやしん-ぼう ―バウ [3][0] 【卑しん坊】🔗🔉

いやしん-ぼう ―バウ [3][0] 【卑しん坊】 物,特に食べ物をやたらとほしがること。また,その人。くいしんぼう。

大辞林 ページ 139028