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かん-げん クワン― [0] 【還元】 (名)スル🔗🔉

かん-げん クワン― [0] 【還元】 (名)スル (1)元の状態にもどすこと。「利益を消費者に―する」「白紙―」 (2)〔化〕 元来は,酸化された物質を元に戻すこと。一つの物質から酸素が奪われる反応。また,一つの物質が水素と化合する反応。より一般的には,原子・分子・イオンが電子を得る反応をいう。また,反応にあずかる各原子に対して酸化数という尺度を考え,酸化数の減少を還元と考える方法もある。 (3)〔哲〕 多様で複雑な物事を何らかの根本的なものに置き直し,帰着させること。「現象学的―」「本質に―して事態を論ずる」 〔幕末から明治初期の,revivification, reduction などの訳語〕

かんげん-えん クワン― [3] 【還元焔】🔗🔉

かんげん-えん クワン― [3] 【還元焔】 ⇒内炎(ナイエン)

かんげん-ぎゅうにゅう クワン―ギウ― [5] 【還元牛乳】🔗🔉

かんげん-ぎゅうにゅう クワン―ギウ― [5] 【還元牛乳】 脱脂粉乳に乳脂肪や水を加えて均質化したもの,あるいは全脂粉乳に水を加えて溶解したもの。牛乳に混ぜ,加工乳として販売される。

かんげん-ざい クワン― [3] 【還元剤】🔗🔉

かんげん-ざい クワン― [3] 【還元剤】 他の物質を還元する性質をもつ物質。酸化還元反応において,他の物質を還元して自身は酸化される物質。水素・金属ナトリウム・亜硫酸塩など。

かんげん-しゅぎ クワン― [5] 【還元主義】🔗🔉

かんげん-しゅぎ クワン― [5] 【還元主義】 (1)多様で複雑な事象は単一の基本的要素に還元して説明せねばならないとする態度。 (2)物体に関するすべての命題は,直接与えられる経験を記述する命題に還元(翻訳)可能でなければならないとする認識論上の立場。特に科学理論について,直接観察できない理論的対象は観察可能なものに還元されないかぎり,持ち込むべきでないとする考え方。 →現象主義 →操作主義

かんげん-だて クワン― [0] 【還元建】🔗🔉

かんげん-だて クワン― [0] 【還元建】 そのままでは水に溶解しない天然藍や建染め染料を還元剤を用いて還元し,水溶性に変えて染色可能な状態にすること。

かんげん-ち クワン― [3] 【還元地】🔗🔉

かんげん-ち クワン― [3] 【還元地】 一度開墾されたが,再び元の原野・荒れ地にもどった土地。

かんげん-てつ クワン― [3] 【還元鉄】🔗🔉

かんげん-てつ クワン― [3] 【還元鉄】 鉄の酸化物の還元によって得られる極微細粉末状の金属鉄。触媒として用いられ,また消化管での溶解吸収が速いので増血剤としても用いられる。

大辞林 ページ 141726