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き 【寸】🔗🔉

【寸】 (1)古代の長さの単位。のちの寸(スン)(約3.03センチメートル)とほぼ同じ長さ。「御身の長(タケ)九尺二(ココノサカアマリフタツ)―半/古事記(中訓)」 (2)馬の丈(タケ)を測るのに用いた語。長さは「寸(スン)」に同じ。標準となる四尺を略して,四尺一寸を「ひとき」,四尺二寸を「ふたき」,三尺九寸を「返りひとき」などといった。「黒栗毛なる馬の,丈(タケ)八―あまりばかりなる/宇治拾遺 7」

き [1] 【木・樹】🔗🔉

[1] 【木・樹】 (1)木質の幹を有する植物。低木と高木に分ける。木本(モクホン)。樹木。たちき。「―の枝」 (2)製材した材木。木材。「―の箱」 (3)(普通「柝」と書く)芝居や相撲などで用いる拍子木(ヒヨウシギ)。開幕・閉場などの合図に用いる。

――から落ちた猿(サル)🔗🔉

――から落ちた猿(サル) 頼りにするものを失ってどうしてよいかわからないことのたとえ。木を離れた猿。

――静かならんと欲すれども風止(ヤ)まず🔗🔉

――静かならんと欲すれども風止(ヤ)まず 〔韓詩外伝「樹欲静而風不止,子欲養而親不待矣」〕 親孝行をしようと思うときには,すでに親はこの世にいない。親が生きているうちに親孝行をせよとの戒め。風樹の嘆(タン)。

――で鼻を括(クク)・る🔗🔉

――で鼻を括(クク)・る 〔「木で鼻をこくる」の誤用が一般化したもの。「こくる」はこするの意〕 ひどく無愛想にもてなす。木で鼻をかむ。「―・ったような挨拶(アイサツ)」

――に竹を接(ツ)ぐ🔗🔉

――に竹を接(ツ)ぐ 性質の違うものをつなぎ合わせる。調和がとれぬことのたとえ。木に竹。

――にも=草(=萱(カヤ))にも心を置く🔗🔉

――にも=草(=萱(カヤ))にも心を置く ささいな物事にも恐れおののくさまにいう。

――に餅(モチ)がなる🔗🔉

――に餅(モチ)がなる 実際にありえないこと,話がうますぎることのたとえ。

――に縁(ヨ)りて魚(ウオ)を求む🔗🔉

――に縁(ヨ)りて魚(ウオ)を求む 〔孟子(梁恵王上)〕 方法を誤れば成功できないことのたとえ。

大辞林 ページ 141912