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くめだ-でら 【久米田寺】🔗🔉

くめだ-でら 【久米田寺】 大阪府岸和田市にある高野山真言宗の寺。山号は竜臥山。738年行基の開創。藤原氏の保護を受け,鎌倉時代には華厳教学の道場として栄えた。

くめ-でら 【久米寺】🔗🔉

くめ-でら 【久米寺】 奈良県橿原市にある高野山真言宗の寺。聖徳太子の弟来目皇子(クメノオウジ)または久米仙人の創建と伝える。空海がここで「大日経」を感得し,入唐を志したとの伝説がある。

くめ-の-いわばし ―イハバシ 【久米の岩橋】🔗🔉

くめ-の-いわばし ―イハバシ 【久米の岩橋】 (1)葛城(カツラギ)の神が葛城山から吉野の金峰山(キンプセン)にかけ渡そうとして完成しなかったという,伝説上の岩の橋。久米路(クメジ)の橋。久米の継橋。((歌枕))「かづらきやわたしもはてぬ物ゆゑに―苔おひにけり/千載(雑上)」 →葛城の神 (2)男女の契りが成就しないことのたとえ。

くめ-の-さらやま 【久米の皿山】🔗🔉

くめ-の-さらやま 【久米の皿山】 岡山県津山市にある山。((歌枕))「美作(ミマサカ)や―さらさらに/古今(神遊びの歌)」

くめ-の-せんにん 【久米仙人】🔗🔉

くめ-の-せんにん 【久米仙人】 伝説上の人物。大和国吉野郡竜門寺に籠(コモ)り,仙人となったが,飛行中吉野川の岸辺で衣を洗う若い女の白い脛(ハギ)を見て神通力を失い墜落。のち法力を取り戻し,高市郡遷都の折,山上の材木を空中を飛ばせて運んだので,免田三〇町を与えられ,久米寺を建てたという。「今昔物語集」などにみえる。

くめ-の-へいない 【粂平内・久米平内】🔗🔉

くめ-の-へいない 【粂平内・久米平内】 江戸初期の伝説的人物。九州浪人で江戸赤坂に道場を開き,夜ごと辻斬りに出たが,のち悔い改めて鈴木正三の門に入り,仁王座禅を修したという。東京浅草寺(センソウジ)にある石造りの座像は,平内が罪業消滅を願って通行人に踏みつけさせた自像といわれるが,のちに「踏み付け」が「文付け」に解され,縁結びの神とされるようになった。

大辞林 ページ 142991