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くめ-まい ―マヒ 【久米舞】🔗🔉

くめ-まい ―マヒ 【久米舞】 古代舞踊の一。神武天皇東征の際,兄猾(エウカシ)を征討したとき,久米部(クメベ)が歌った久米歌に舞をつけたものという。中古は大嘗祭(ダイジヨウサイ)の豊(トヨ)の明かりの節会(セチエ)などに行われ,明治以降は大嘗祭と紀元節に行われてきた。現在では四人の舞人が剣を抜いて舞う。

く-めん [1][0] 【工面】 (名)スル🔗🔉

く-めん [1][0] 【工面】 (名)スル 〔近世には「ぐめん」とも〕 (1)必要な金銭・品物などを,やりくりしてそろえること。「元手を―する」 (2)金のやりくり。金まわり。「―が好かつたので言値で買つた/雁(鴎外)」 (3)才覚。工夫。また,そのための相談。「武士の喧嘩に―はいらぬ/浄瑠璃・薩摩歌」

くも [1] 【雲】🔗🔉

くも [1] 【雲】 (1)空気中の水分が凝結して水滴・氷晶となり,これらが群れ集まって空中を浮遊しているもの。主として,気流の上昇に伴う断熱冷却により発生する。 →雲級 (2){(1)}の位置や形状などからの比喩的用法。(ア)身分・地位がはるかに高いことのたとえ。「―の上の人」(イ)一面にひろがったり,たなびいたりしているもののたとえ。「花の―鐘は上野か浅草か(芭蕉)/続虚栗」(ウ)気持ちや表情などの晴れ晴れしないことのたとえ。「―晴れて身にうれへなき人の身ぞ/山家(雑)」(エ)(火葬の煙を雲に見立てて)死ぬことのたとえ。「程もなく―となりぬる君なれど/新千載(哀傷)」 (3)家紋の一。{(1)}の形をかたどったもの。主に寺院の紋とする。 雲(1) [図]

――衝(ツ)・く🔗🔉

――衝(ツ)・く 非常に背が高いさまのたとえ。雲を衝く。「―・くばかりの大男」

――となり雨とな・る🔗🔉

――となり雨とな・る (1)〔杜甫・貧交行「翻手作雲,覆手雨」〕 人情が軽薄で変わりやすいこと。物事の変転きわまりないこと。 (2)〔宋玉「高唐賦」にある,巫山(フザン)の神女が雲となったり,雨となったりして楚(ソ)の襄王と契ったという故事から〕 男女の仲のきわめてむつまじいたとえ。雲雨。 (3)跡形もなく消えてなくなること。「月もはや影傾きて明方の―・る/謡曲・融」

大辞林 ページ 142992