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こころ-ぐ・し 【心ぐし】 (形ク)🔗🔉

こころ-ぐ・し 【心ぐし】 (形ク) せつなく苦しい。「春日山霞たなびき―・く照れる月夜(ツクヨ)にひとりかも寝む/万葉 735」

こころ-くばり [4] 【心配り】🔗🔉

こころ-くばり [4] 【心配り】 気をつかうこと。気づかい。心づかい。配慮。「いろいろと―をする」

こころ-ぐま 【心隈】🔗🔉

こころ-ぐま 【心隈】 心にわだかまりのあること。「―我れは隔てて思はぬに何ゆゑ人の恨みがほなる/風葉集」

こころ-ぐみ [0] 【心組み】🔗🔉

こころ-ぐみ [0] 【心組み】 心づもり。心構え。「失敗を盛返さうといふ―である/社会百面相(魯庵)」

こころ-くらべ 【心競べ】🔗🔉

こころ-くらべ 【心競べ】 意地のはりあい。根気くらべ。「―に負けむこそ人わるけれ/源氏(明石)」

こころ-ぐるし・い [6] 【心苦しい】 (形)[文]シク こころぐる・し🔗🔉

こころ-ぐるし・い [6] 【心苦しい】 (形)[文]シク こころぐる・し (1)(他人に対して)申し訳なく,すまない気持ちがする。気がとがめる。「誠に―・いが,要請には応じかねる」 (2)心に苦痛を感じる。心配だ。「この御方の御いさめをのみぞ,なほ,わづらはしく,―・しう思ひ聞えさせ給ひける/源氏(桐壺)」「いと―・しく物思ふなるは/竹取」 (3)(相手が)気の毒だ。いたわしい。「かかる所に一人離れておはせむが,いと―・しうおぼえ給へばなり/宇津保(楼上・上)」 〔上代には,自分に対してつらいと感ずるさまを表したが,平安時代には他人の身を思いやって心が痛む場合にも用い,また,相手がつらいと感ずる状態にある(3)の意も生じた。(1)の意は近世以降の用法〕 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

こころ-げそう ―ゲサウ 【心化粧】🔗🔉

こころ-げそう ―ゲサウ 【心化粧】 相手に好感を与えるために心の用意をすること。「すいたる若き女たちは舟の上さへはづかしう―せらる/源氏(須磨)」

こころ-ごころ 【心心】 (名・形動ナリ)🔗🔉

こころ-ごころ 【心心】 (名・形動ナリ) (1)人それぞれの心。「人の―,おのがじしの立てたるおもむきも見えて/源氏(帚木)」 (2)考え・思いが人さまざまであるさま。思い思い。「―なる人の有様どもを見給ひ重ぬるに/源氏(玉鬘)」

大辞林 ページ 144175