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さ・える [2] 【冴える・冱える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さ・ゆ🔗🔉

さ・える [2] 【冴える・冱える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 さ・ゆ 〔「さやか」の「さや」と同源〕 (1)月や星が寒い夜空にくっきりと見える。「―・えた月の光」 (2)楽器の澄んだ音色がはっきり聞こえる。「笛の―・えた音色」 (3)色がくっきり鮮やかに感じられる。また,顔色や表情が生き生きとする。「―・えた青」「近頃顔色が―・えない」 (4)意識がはっきりする。(ア)頭脳のはたらきが明晰(メイセキ)である。「朝のうちは頭が―・えている」「―・えた頭脳の持ち主」(イ)(「目がさえる」の形で)(興奮して)眠気がなくなる。「目が―・えてなかなか眠れない」 (5)腕前や技術が際立って鮮やかである。「―・えた撥(バチ)さばき」 (6)にぎやかに盛り上がる。「紙屋仲間の御参会―・えるの―・えるの/浄瑠璃・紙屋治兵衛」 (7)寒さが厳しくなる。冷える。「春わかず―・ゆる河辺の葦の芽は/宇津保(春日詣)」 →さえない

さ・える サヘル [2] 【障える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さ・ふ🔗🔉

さ・える サヘル [2] 【障える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さ・ふ (1)つかえる。ひっかかる。現代語では多く「気にさえる」の形で気にさわるの意に用いる。「お気に―・へては困りますの/金色夜叉(紅葉)」 (2)じゃまする。さまたげる。さえぎる。「石を投げて仏を打ち奉る時に,山神石を―・へて外に落しつ/今昔 1」 (3)さわる。触れる。「此箱に手を―・へてなんとひろぐ/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

さえ-わた・る [4][0] 【冴え渡る】 (動ラ五[四])🔗🔉

さえ-わた・る [4][0] 【冴え渡る】 (動ラ五[四]) (1)あたりの空気が冷たく澄んで,物の形や風景などがくっきりと見える。「―・る冬の夜の月」 (2)あたり一面が冷え冷えとする。「我が衣手に置く霜も氷(ヒ)に―・り/万葉 3281」

さ-えん ―ン [0][1] 【茶園】🔗🔉

さ-えんン [0][1] 【茶園】 茶畑。ちゃえん。

さ-えん [0] 【差延】🔗🔉

さ-えん [0] 【差延】 〔(フランス) diffrance〕 フランスの哲学者デリダが形而上学批判のために用いた造語。差異の解消をはたす同一性を求める形而上学に対して,その同一性を常に先送りにする時間的延期のこと。この延期ゆえに世界には差異しか存在せず,全事象は絶えず繰り延べられる何かの痕跡にすぎないとする。

大辞林 ページ 144811