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しか 【志賀】🔗🔉

しか 【志賀】 石川県北部,能登半島西岸,羽咋(ハクイ)郡の町。

し-か 【然・爾】 (副)🔗🔉

し-か 【然・爾】 (副) (1)そのように。そう。「このころは千年や行きも過ぎぬると我や―思ふ見まく欲りかも/万葉 686」 (2)感動詞的用法。相手の言葉を受けて,あいづちを打ったり,承諾の意を表すとき用いる。そうだ。はい。「生むこと奈何(イカニ)とのりたまへば,伊邪那美命,―善けむと答へたまひき/古事記(上訓)」「童,―,五六たびばかりは見奉りたり,と答ふ/今昔 20」

――あれば🔗🔉

――あれば そうであるから。「我等,昔をかしし罪により,悪しき身を受けたり。―忍辱の心を思ふともがらにあらず/宇津保(俊蔭)」

――言・う🔗🔉

――言・う 〔「爾云」「云爾」の訓読み〕 文章末尾などにおき,上述のとおりという意を表す。「理りに因(ヨツ)て―・ふのさ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

――はあれど🔗🔉

――はあれど そうではあるが。しかあれども。

しか (助動)🔗🔉

しか (助動) 〔過去回想の助動詞「き」の已然形〕 ⇒き(助動)

しか (係助)🔗🔉

しか (係助) 体言またはそれに準ずるもの,動詞の連体形,形容詞・形容動詞の連用形,格助詞などに付き,下に常に打ち消しの語を伴って用いる。特定の事柄・条件だけを取りあげて,それ以外のものをすべて否定する意を表す。また,「だけしか」の形で一層強い限定の意を表す。「その事を知っているのは彼―いない」「正解者はたった一人だけ―おりませんでした」 〔くだけた言い方では「っきゃ」となることがある。「ぼくがやるっきゃないだろう」〕

しか (終助)🔗🔉

しか (終助) 〔上代では「しか」であったが,のち「しが」ともいわれるようになった〕 自己の動作に関して望み願う気持ちを表す。「てしか」「にしか」の形で用いられることが多い。…したい。…したいものだ。「まそ鏡見―と思ふ妹(イモ)も逢はぬかも/万葉 2366」「おもふどち春の山辺に打ちむれてそこともいはぬたびねして―/古今(春下)」「伊勢の海に遊ぶあまともなりに―浪かき分けてみるめ潜(カズ)かむ/後撰(恋五)」 〔語源については,過去の助動詞「き」の已然形「しか」からの転,過去の助動詞「き」の連体形「し」に係助詞「か」の付いたものなどの説がある〕

大辞林 ページ 145405