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しのぶ-ずり [0][3] 【忍ぶ摺り・信夫摺り】🔗⭐🔉
しのぶ-ずり [0][3] 【忍ぶ摺り・信夫摺り】
摺り染めの一。シノブの葉や茎の色素で,もじれ乱れた模様を摺り出したもの。陸奥(ムツ)国信夫郡から産するところからの名と解釈されてきた。しのぶもじずり。もじずり。「その男,―の狩衣をなむ着たりける/伊勢 1」
しのぶ-の-ころも 【忍ぶの衣】🔗⭐🔉
しのぶ-の-ころも 【忍ぶの衣】
忍ぶ摺りの衣。しばしば,慕う心を忍ぶ意を込めて用いる。「逢ふ事は―あはれなど稀(マレ)なる色に乱れそめけむ/新勅撰(恋五)」
しのぶ-もじずり ―モヂ― 【忍ぶ捩ぢ摺り・信夫捩ぢ摺り】🔗⭐🔉
しのぶ-もじずり ―モヂ― 【忍ぶ捩ぢ摺り・信夫捩ぢ摺り】
「忍(シノ)ぶ摺(ズ)り」に同じ。「みちのくの―誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに/伊勢 1」
しのぶ-わげ [3] 【忍ぶ髷】🔗⭐🔉
しのぶ-わげ [3] 【忍ぶ髷】
女性の結髪の一。髷の余りの髪先を二つに分けて,輪にして折り返し根で結び,その根元に笄(コウガイ)をさすもの。「御所桜堀川夜討」の信夫(シノブ)役で中村千弥が用いた髪形が広まったもの。
忍ぶ髷
[図]
[図]
しのぶ 【信夫】🔗⭐🔉
しのぶ 【信夫】
福島県の旧郡名。現在は福島市内に含まれる。この地の「信夫山」「信夫の森」「信夫の里」などは歌枕として古歌に詠まれた。「人しれず苦しき物は―山したはふ葛の恨みなりけり/新古今(恋二)」
しのぶ 【信夫】🔗⭐🔉
しのぶ 【信夫】
姓氏の一。
しのぶ-じゅんぺい 【信夫淳平】🔗⭐🔉
しのぶ-じゅんぺい 【信夫淳平】
(1871-1962) 国際法学者・外交史家。茨城県生まれ。1917年まで外交官。のち中華民国政府顧問等を歴任。国際法・国際政治・外交史にわたる論文を発表。著「戦時国際法講義」など。
しの・ぶ [2][0] 【忍ぶ】🔗⭐🔉
しの・ぶ [2][0] 【忍ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)つらいことを我慢する。こらえる。「不便を―・ばねばならぬ」「恥を―・んでお願いに来ました」「耐え―・ぶ」
(2)他人に知られないようにこっそりと何かをする。「男がこっそり―・んで来る」「人目を―・んで会いに行く」「世を―・ぶ仮の姿」「―・び寄る」「―・び泣く」
[可能] しのべる
■二■ (動バ上二)
(1)気持ちを抑える。こらえる。現代語では,「…するに―・びず,…」「…するに―・びない」という形でのみ使われる。「思い出の品を捨てるに―・びず,そのまましまいこむ」
→しのびない
(2)気持ちが外に表れそうになるのをじっとこらえる。「我が背子が捻(ツ)みし手見つつ―・びかねつも/万葉 3940」
(3){■一■(2)}に同じ。「世の中に―・ぶる恋のわびしきは逢ひてののちの逢はぬなりけり/後撰(恋一)」
〔本来は上二段の語。「しのぶ(偲)」の補説参照〕
大辞林 ページ 145842。