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たゆ-げ 【弛げ・懈げ】 (形動ナリ)🔗⭐🔉
たゆ-げ 【弛げ・懈げ】 (形動ナリ)
だるそうなさま。「いと苦しげに―なれば/源氏(桐壺)」
たゆ・し 【弛し・懈し】 (形ク)🔗⭐🔉
たゆ・し 【弛し・懈し】 (形ク)
(1)疲れて力がない。だるい。「手も―・く扇の風のぬるければ関の清水に水馴てぞ行く/好忠集」
(2)気が進まない。気性がはきはきしない。心の働きが鈍い。「さいふとも日たけなむと,―・き心どもはたゆたひて/紫式部日記」
たゆた (形動ナリ)🔗⭐🔉
たゆた (形動ナリ)
心が不安で揺れ動き,定まらないでいるさま。多く「ゆたにたゆたに」「ゆたのたゆたに」の形で用いられる。「我(ア)が心ゆたに―に浮蓴(ウキヌナワ)/万葉 1352」
たゆたい タユタヒ [3] 【揺蕩い】🔗⭐🔉
たゆたい タユタヒ [3] 【揺蕩い】
たゆたうこと。「波の―」「心の―」「大船の泊つるとまりの―に/万葉 122」
たゆた・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])🔗⭐🔉
たゆた・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物がゆらゆら動いて定まらない。ただよう。「波間に―・う小舟」
(2)心が動揺する。ためらう。「父はあまりの事に,しばし―・ひしが/うたかたの記(鴎外)」「今は逢はじと―・ひぬらし/万葉 542」
〔終止形・連体形は「たゆとう」とも発音される〕
たゆと・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])🔗⭐🔉
たゆと・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])
⇒たゆたう
たゆみ [3] 【弛み】🔗⭐🔉
たゆみ [3] 【弛み】
たゆむこと。ゆるむこと。「忙しく眼をしばたたきながら―もなく算盤を弾いてゐた/浮雲(四迷)」
たゆみ-な・い [4] 【弛み無い】 (形)[文]ク たゆみな・し🔗⭐🔉
たゆみ-な・い [4] 【弛み無い】 (形)[文]ク たゆみな・し
気のゆるみがない。油断しない。とだえることがない。「―・い努力のたまものだ」「―・く前進を続ける」
たゆ・む [2] 【弛む】🔗⭐🔉
たゆ・む [2] 【弛む】
■一■ (動マ五[四])
〔「弛し」の動詞形〕
(1)心の緊張がゆるむ。なまける。現代では多く打ち消しの語を伴って用いる。「倦(ウ)まず―・まず」「皆人も―・み給へるに,にはかに御気色ありて/源氏(葵)」
(2)勢いが弱まる。衰える。とまる。「時節風―・み…御舟更に進まず/太平記 7」
(3)怠る。しないですます。「供養法―・みて急ぎ参れり/源氏(明石)」
(4)張っていたものがゆるむ。たるむ。「糸ガ―・ム/日葡」
(5)だるくなる。「足―・み身疲れて/太平記 3」
■二■ (動マ下二)
油断させる。警戒をとかせる。「なにとも思ひたらぬさまにて―・め過ぐすも,またをかし/枕草子 276」
大辞林 ページ 148990。