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――勾践(コウセン)を空(ムナ)しうすること莫(ナカ)れ、時に范蠡(ハンレイ)無きにしも非(アラ)ず🔗🔉

――勾践(コウセン)を空(ムナ)しうすること莫(ナカ)れ、時に范蠡(ハンレイ)無きにしも非(アラ)ず 〔勾践は中国春秋時代の越の王。范蠡は勾践を助けて越を再興した忠臣の名〕 天は勾践を殺してはならない,時が来れば范蠡のような忠臣が出ないこともない,の意。児島高徳(タカノリ)がひそかに桜の幹に書き記して,隠岐(オキ)へ流される途中の後醍醐天皇に自分の心中を告げたという詩句。 〔太平記〕

――之(コレ)に年(トシ)を仮(カ)す🔗🔉

――之(コレ)に年(トシ)を仮(カ)す 〔左氏伝(僖公二十八年)〕 天が寿命を貸し与える。長生きをする。

――定まって亦(マタ)能(ヨ)く人に勝つ🔗🔉

――定まって亦(マタ)能(ヨ)く人に勝つ 〔「史記(伍子胥伝)」〕 たとえ一時は悪人が栄えることがあっても,天運が復すれば悪はほろびる。

――知る、地知る、我知る、人知る🔗🔉

――知る、地知る、我知る、人知る 〔「後漢書(楊震伝)」より。楊震が王密のさし出すわいろを断った時の言葉〕 だれも知らないだろうと思っていても,天地の神々は知っているし,私も君も知っている。悪事は必ずあらわれるものである。隠し事はいつかは露見するものだ。四知。

――高く馬肥ゆ🔗🔉

――高く馬肥ゆ 秋は空が澄みわたって高く晴れ,馬は肥えてたくましくなる。秋の好時節をいう語。 →馬肥ゆる

――高し🔗🔉

――高し 秋は空気が澄み,晴れ渡った空は高く感じられる。秋高し。[季]秋。《―雲行くまゝに我も行く/虚子》

――にあらば比翼(ヒヨク)の鳥、地にあらば連理(レンリ)の枝🔗🔉

――にあらば比翼(ヒヨク)の鳥、地にあらば連理(レンリ)の枝 〔白居易の「長恨歌」の一節から〕 夫婦の情愛が深く離れがたいことをいう語。

――に口無し人を以(モツ)て言わしむ🔗🔉

――に口無し人を以(モツ)て言わしむ 天は自ら語ることをせず,天意は人の口を通じて告げ知らされる。

――に順(シタガ)う者は存(ソン)し天に逆(サカラ)う者は亡(ホロ)ぶ🔗🔉

――に順(シタガ)う者は存(ソン)し天に逆(サカラ)う者は亡(ホロ)ぶ 〔孟子(離婁上)〕 自然の理に従う者は存続し,背く者は滅亡する。

――に跼(セクグマ)り地に蹐(ヌキアシ)す🔗🔉

――に跼(セクグマ)り地に蹐(ヌキアシ)す 〔詩経(小雅・正月)〕 天は高いのに背をかがめて歩き,地は堅いのに抜き足で歩く。身の置き所がないたとえ。また,恐る恐る行動するたとえ。

大辞林 ページ 150162