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ところ-で (接助)🔗🔉

ところ-で (接助) 〔形式名詞「ところ」に格助詞「で」の付いたものから。近世後期以降の語。「とこで」の形をとることもある〕 助動詞「た」の終止形で終わる文に接続する。逆接条件を表す。前の事柄が無益なものに,また,好ましくない状態になりそうだという予想のもとで,後に結びつける。「…しても」の意。「理屈をいってみた―,何の甲斐もない」「急いだ―,時間的にとても無理だ」 →ところが(接助)

ところ-てん [0] 【心太・瓊脂】🔗🔉

ところ-てん [0] 【心太・瓊脂】 テングサなど,寒天質を含む海草を煮て溶かし,箱に流して冷やし固めた食品。ところてん突きで麺(メン)状に突き出し,醤油や酢・からしなどをかけて食べる。[季]夏。《―煙のごとく沈みをり/日野草城》

ところてん-ぐさ [4] 【心太草】🔗🔉

ところてん-ぐさ [4] 【心太草】 テングサのこと。

ところてん-しき [0] 【心太式】🔗🔉

ところてん-しき [0] 【心太式】 ところてんを突き出すように,あとから押されて進むこと。何の苦労もしないで,押されるままに進んだり,物事を終えたりすること。「―に大学を卒業する」

ところてん-つき [4] 【心太突き】🔗🔉

ところてん-つき [4] 【心太突き】 ところてんを入れ,棒で突いて,細く麺のようにして出す道具。一端に格子形の網目のある箱筒と,突き出す棒とからなる。

ところ-な・し 【所無し】 (形ク)🔗🔉

ところ-な・し 【所無し】 (形ク) すきまがない。あいた場所がない。「一条の大路,―・くむくつけきまで騒ぎたり/源氏(葵)」

ところ-に (接助)🔗🔉

ところ-に (接助) 〔形式名詞「ところ」に格助詞「に」の付いたものから。中世末期から近世へかけての語〕 活用語の連体形に接続する。 (1)(順接条件を表す用法)前の事柄が起こった後,引き続き後の事柄が起こることを表す。「オノオノコノ儀モットモト同心シテ選ブ―,孔雀サシデテ言ウワ/天草本伊曾保」 (2)(逆接条件を表す用法)前の事柄が考えられるのに対して,予期に反する事柄が次に起こることを表す。「身に逢うたらば悦ばう―,却つて手向ひするは何事ぞ/歌舞伎・なぐさみ曾我」

ところ-へ [3][0] (接続)🔗🔉

ところ-へ [3][0] (接続) 〔連語「ところへ」から〕 その状態のときに。その場面に。「娘は泣いていた。―やって来たのが例の男」

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