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なお・る ナホル [2] 【直る】 (動ラ五[四])🔗🔉

なお・る ナホル [2] 【直る】 (動ラ五[四]) (1)正常な状態になる。もとのよい状態に戻る。(ア)修理・修繕されて機能を回復する。「故障が―・る」(イ)誤りが訂正される。「誤植が―・る」(ウ)よくない状態が改まる。「悪い癖が―・らない」「運もやうやく―・りしにや/当世書生気質(逍遥)」(エ)そこなわれていたものが回復する。「機嫌が―・る」「今日は日の気色も―・れり/源氏(帚木)」(オ)罪が許される。「事―・りて京に上りて/千載(雑中詞)」 (2)人や物がしかるべき地位・場所におさまる。(ア)席に着く。すわる。「座に―・る」「急ぎ本堂へ―・りますると/怪談牡丹灯籠(円朝)」(イ)妾(メカケ)などが正妻になる。また,人のあとを継いでその地位を占める。「姉威能(イノ)の跡に―・る五百(イオ)だからと云ふので/渋江抽斎(鴎外)」(ウ)一段階上の席に移る。「(劇場で)一等席に―・る」 (3)もとの姿勢に戻る。 →なおれ(感) (4)「死ぬ」の忌み詞。[延喜式(斎宮寮)] 〔「直す」に対する自動詞〕

なお・る ナホル [2] 【治る】 (動ラ五[四])🔗🔉

なお・る ナホル [2] 【治る】 (動ラ五[四]) 〔「直(ナオ)る」と同源〕 病気やけががよくなって,もとの健康な状態に戻る。「風邪が―・る」「けがが―・る」「身など―・りもてゆく/蜻蛉(上)」

な-おれ ―ヲレ [3][0] 【名折れ】🔗🔉

な-おれ ―ヲレ [3][0] 【名折れ】 名誉・名声が傷つくこと。不名誉。「一族の―だ」「―になる」

なおれ ナホレ [2] 【直れ】 (感)🔗🔉

なおれ ナホレ [2] 【直れ】 (感) 〔「直る」の命令形〕 (すぐ前にかけた号令の内容を終わらせて)もとの状態に戻すための号令。「前へならえ。―」

なか [1] 【中】🔗🔉

なか [1] 【中】 (1)(ア)空間的な,ある範囲の内側。「家の―に入る」「水の―で卵を産む」(イ)家庭・学校・会社など,ある組織や集団の内部。「最近,家の―がおもしろくない」「会社の―でトラブルがあった」 (2)事物についてある範囲を限定し,その範囲内でことを考えるときに用いる語。うち。「クラスの―で一番足が速い生徒」「男の―の男」「卒業生名簿の―に彼の名前はない」 (3)区切られた空間の,端から遠い所。中央。「入り口付近の人はもっと―に入って下さい」 (4)二つの事物の間。中間。「―四日置いて登板する」 (5)段階・等級・順序などを考えて,三つ並んでいるものの二番目。ちゅう。「かみ―しも」「―の息子」「―の品(=中流)/源氏(帚木)」「―の五日(=一五日)/増鏡(序)」 (6)抽象的な事物について,その内部。「心の―」「言葉の―に皮肉がこめられている」 (7)ある状態の最中。ただなか。「お忙しい―をよくいらっしゃいました」「雨の―を帰る」「繁栄の―の貧困」 (8)〔遊郭の中の意から〕 江戸では吉原,大坂では新町の称。「或る人難波の―の物語仕るを/浮世草子・好色万金丹」 (9)生糸取引で,太さを表す語。デニール数を表す数字の下に付けて,その前後の太さであることを表す。「一四―」 〔「なか」はもと,前後・左右・上下など両端を除く中間・中央を指す語であったが,次第に「うち」と混同され,ある範囲の内部という意味が強くなった〕 →中に →中の君 →中の十日

大辞林 ページ 151034