複数辞典一括検索+

なま-めかし・い [5] 【艶かしい】 (形)[文]シク なまめか・し🔗🔉

なま-めかし・い [5] 【艶かしい】 (形)[文]シク なまめか・し □一□(多く女性について)異性の心をそそるような魅力がある。あでやかで色っぽい。あだっぽい。「―・い湯上がり姿の女」「―・い目つき」「―・くしなだれかかる」 □二□ (1)若々しく美しい。みずみずしく美しい。「かく御賀などいふことは,ひが数へにやとおぼゆるさまの,―・しく人の親げなくおはしますを/源氏(若菜上)」 (2)しっとりと上品な美しさがある。優美だ。優雅だ。「あはれ添へたる月影の―・しうしめやかなるに/源氏(須磨)」「その子・孫(ウマゴ)までは,はふれにたれどなほ―・し/徒然 1」 (3)しっとりとした情趣がある。風雅である。「神楽こそ―・しくおもしろけれ/徒然 16」 〔動詞「なまめく」の形容詞形。平安時代以降の語で,女流文学に好んで用いられた。未熟で不十分な振る舞いがさりげなく奥ゆかしく感じられることから□二□(2)の意が生じた。平安時代末期には女性の性的な魅力を表す□一□の意も生じ近世以降はこの意で用いられる〕 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

なま-め・く [3] 【艶く・生めく】 (動カ五[四])🔗🔉

なま-め・く [3] 【艶く・生めく】 (動カ五[四]) 〔「なま(生)」に接尾語「めく」が付いたもの。不十分なようにふるまう,未熟なようにふるまうの意から〕 (1)女らしさがあふれる。女性が色っぽく見える。なまめかしく見える。「―・いた姿」「愛度気(アドケ)なく何処(ドコ)かに―・いた態度(シナ)を見せると/社会百面相(魯庵)」 (2)若々しい様子をしている。みずみずしい様子をしている。「おやとも思えず,わかく清げに,―・きて,いみじき御かたちのさかりなり/源氏(野分)」 (3)上品である。優雅に見える。「中将の君…あざやかに引きゆひたる腰つき,たをやかに―・きたり/源氏(夕顔)」 (4)物静かで落ち着いた趣がある。「色など花やかならず―・きたるに/源氏(梅枝)」

なまめ-ぼし 【壁宿】🔗🔉

なまめ-ぼし 【壁宿】 二十八宿の壁(ヘキ)宿の和名。アンドロメダ座のアルファ星とペガサス座のガンマ星に相当。やまめぼし。

大辞林 ページ 151237