複数辞典一括検索+

に-も (連語)🔗🔉

に-も (連語) 〔希望の終助詞「に」に詠嘆の助詞「も」の付いたもの。上代語〕 他に対してあつらえ望む意を表す。…してほしいな。「ひとりのみ聞けばさぶしもほととぎす丹生(ニウ)の山辺にい行き鳴か―/万葉 4178」

に-もう [0] 【二毛】🔗🔉

に-もう [0] 【二毛】 白髪まじりの髪。また,そのような人。老人。じもう。「―の歎を撥(ハラ)ふ/万葉(八〇四序)」

にもう-さく [2] 【二毛作】🔗🔉

にもう-さく [2] 【二毛作】 一年間に米と麦,あるいは米と大豆というように,二種類の異なった作物を同一の耕地に栽培し収穫すること。日本では鎌倉時代以後普及したが,戦後の高度成長の過程で激減。 →二期作 →一毛作

に-もが (連語)🔗🔉

に-もが (連語) 〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に終助詞「もが」の付いたもの。上代語〕 願望の意を表す。…であったらなあ。「伊勢の海の沖つ白波花―包みて妹が家づとにせむ/万葉 306」「我がやどの尾花が上の白露を消たずて玉に貫くもの―/万葉 1572」 〔上代には詠嘆の終助詞「も」を,中古になると,詠嘆の終助詞「な」を添えることが多い〕 →にもがも →にもがな

にも-かかわらず ―カカハラズ 【にも拘らず】🔗🔉

にも-かかわらず ―カカハラズ 【にも拘らず】 ■一■ (連語) 〔助詞「に」「も」に動詞「かかわる」の未然形「かかわら」と助動詞「ず」が付いたもの〕 体言または用言の連体形に付いて,その事柄に反する結果になることを表す。…(な)のに。「見込みうす―,着工に踏み切った」「荒天―山に登ろうとする」「かなりの反対があった―,票決をしてしまった」 ■二■ [1]-[4] (接続) 〔「それにもかかわらず」の略〕 前文を受けて次の文の文頭に置き,前文とは反対の意味のことをいうのに用いる。それなのに。なのに。「勉強はしたつもりだ。―成績はよくなかった」

大辞林 ページ 151533