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ぬえ [1][2] 【・鵺】🔗🔉

ぬえ [1][2] 【・鵺】 (1)トラツグミの異名。 (2)平家物語などで,源三位頼政に射殺されたという怪物。頭は猿,体は狸,尾は蛇,脚は虎に,それぞれ似ていたという。 (3)({(2)}から転じて)得体の知れない人物のこと。

ぬえくさ-の 【萎草の】 (枕詞)🔗🔉

ぬえくさ-の 【萎草の】 (枕詞) なよなよした草のような,の意で,「女(メ)」にかかる。「―女にしあれば/古事記(上)」

ぬえこ-どり 【子鳥】🔗🔉

ぬえこ-どり子鳥】 ■一■ (名) トラツグミの異名。 ■二■ (枕詞) {■一■}の鳴き声が悲しげなことから,「うらなけ」にかかる。「むらきもの心を痛み―うらなけ居れば/万葉 5」

ぬえ-てき [0] 【的】 (形動)🔗🔉

ぬえ-てき [0] 【的】 (形動) 正体が不明であやしげなさま。式。「―な存在」「―人物」 →ぬえ

ぬえ-どり 【鳥】🔗🔉

ぬえ-どり鳥】 トラツグミの異名。ぬえこどり。ぬえ。「―も喚子鳥のことざまに通ひてきこゆ/徒然 210」

ぬえどり-の 【鳥の】 (枕詞)🔗🔉

ぬえどり-の鳥の】 (枕詞) その鳴き声の悲しげなことから,「うらなけ」「のどよふ」「片恋づま」にかかる。「―のどよひ居るに/万葉 892」「―片恋づま朝鳥の通はす君が/万葉 196」

ぬか [2][0] 【糠】🔗🔉

ぬか [2][0] 【糠】 (1)玄米を精白する際,搗(ツ)かれて取れる種皮や胚芽の粉末。脂肪・タンパク質・ビタミン B に富む。糠油を採取したり,肥料や家畜の飼料,漬物に用いる。こぬか。こめぬか。 (2)「糠味噌(ヌカミソ)」の略。 (3)もみがら。[和漢三才図会] (4)接頭語的に用いて,その状態・性質が,こまかい・はかない・頼りない・役に立たない,などであることを表す。「―喜び」「―雨」「―働き」

――に釘(クギ)🔗🔉

――に釘(クギ) 柔らかい糠に釘を打つように,手応えがない,ききめがない。豆腐にかすがい。のれんに腕押し。

――を舐(ネブ)りて米に及ぶ🔗🔉

――を舐(ネブ)りて米に及ぶ 〔史記(呉王伝)〕 糠をなめ尽くして,米にまで手をつける。次第に被害が広がるたとえ。

大辞林 ページ 151617