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はしたて-の 【梯立ての】 (枕詞)🔗🔉

はしたて-の 【梯立ての】 (枕詞) (1)梯子(ハシゴ)のようにそばだった意から,「さがしき山」にかかる。「―嶮(サガ)しき山も/日本書紀(仁徳)」 (2)古代の高床式の倉にかけた梯の意から,同音の地名「倉梯(クラハシ)」にかかる。「―倉梯山を嶮しみと/古事記(下)」 (3)地名「熊来(クマキ)」にかかる。かかり方未詳。「―熊来のやらに/万葉 3878」

はし-たて [3][2] 【箸立て】🔗🔉

はし-たて [3][2] 【箸立て】 (1)箸を立てて食膳に置く容器。 (2)「食い初め{(1)}」に同じ。

はしたて-でんせつ [5] 【箸立て伝説】🔗🔉

はしたて-でんせつ [5] 【箸立て伝説】 高僧・武将などが弁当に使った箸を地に立てたところ,根がつき大木に生長したという伝説。弘法大師を主人公にするものが多い。

はした-な・い [4] (形)[文]ク はしたな・し🔗🔉

はした-な・い [4] (形)[文]ク はしたな・し (1)礼儀に外れていて品がない。上品ではない。下品だ。いやしい。なさけない。「そんな―・い言葉を口にするな」「―・いふるまい」 (2)どっちつかずのさまである。中途半端である。「ふる里にいと―・くてありければ心地まどひにけり/伊勢 1」 (3)きまりが悪い。まが悪い。「―・きもの,こと人を呼ぶに我ぞとてさし出でたる。物など取らする折はいとど/枕草子 127」 (4)そっけない。つれない。「うち過ぎなまほしけれど,あまり―・くやと思ひ返して/源氏(紅葉賀)」 (5)迷惑である。「大将の君,用なき物ども取り出でてけるかな,―・しと思ひ給へり/宇津保(蔵開中)」 (6)程度がはなはだしい。「雨風―・くて,帰るに及ばで/宇治拾遺 1」 [派生] ――さ(名)

はした-な・む (動マ下二)🔗🔉

はした-な・む (動マ下二) (1)きまりの悪い思いをさせる。困らせる。「こなたかなた,心をあはせて,―・め/源氏(桐壺)」 (2)きまりが悪いと思うほどたしなめる。とがめる。「念仏より外のあだわざなせそと―・められしかば/源氏(手習)」

はじ-だん [2] 【櫨🔗🔉

はじ-だん [2] 【櫨】 黄櫨色で(ダン)に染めること。また,そのように染めた紐(ヒモ)や緒。「―に染めたり/紫式部日記」

大辞林 ページ 152177