ひしき-もの 【引敷物】 敷物。また，寝具。「思ひあらば葎(ムグラ)の宿に寝もしなむ―には袖をしつつも/伊勢 3」

ひ-しき [3] 【火敷】 香をたくとき，火を埋めた灰の上におく金属・陶器・玉の薄片。香敷。隔火。

ひ-しき [0] 【非職】 （１）「非蔵人(ヒクロウド)」に同じ。 （２）寺院・神社で，役職にない僧侶や神官。

ひしぎ [0] 【拉ぎ】 （１）ひしぐこと。「一―に取て伏せ/浄瑠璃・日本振袖始」 （２）（普通「ヒシギ」と書く）能管の最高音域の音。登場の囃子(ハヤシ)の冒頭や全曲の終わりなどに吹かれる鋭くヒィーと鳴る音。

ひじき [1] 【鹿尾菜・羊栖菜】 褐藻類ヒバマタ目の海藻。北海道南部から九州までの沿岸の潮間帯下部の岩上に生育。主枝は円柱形で，長さ20センチメートル〜1メートル。長さ3〜4センチメートルの小枝を多く出す。根は繊維状根。春から初夏，繁茂し，採集乾燥して食用とする。[季]春。

ひじき-も 【鹿尾菜藻】 ヒジキの古名。「懸想じける女のもとに，―といふ物をやるとて/伊勢 3」

ひじ-き ヒヂ― [0] 【肘木】 （１）社寺建築で，斗(マス)とともに斗(トキヨウ)を構成する腕木状の水平材。斗，または桁(ケタ)を受ける。位置や施された彫刻によってさまざまな種類がある。 （２）碾(ヒ)き臼(ウス)の取っ手。 肘木（１） [図]

ひ-じき 【非色】 禁色(キンジキ)の着用を許されないこと。また，その人。

ひ-じき 【非食】 「非時(ヒジ){（１）}」に同じ。

ひじき-おぼの 〔「おぼの」は「おもの（御物）」の転〕 殯宮(モガリノミヤ)に供える食事。「此の日―をたてまつる/日本書紀（持統訓）」

びしき-こうぞう ―コウザウ [4] 【式構造】 ⇒まぐさしきこうぞう（式構造）