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ますら-お ―ヲ [0] 【益荒男・丈夫】🔗🔉

ますら-お ―ヲ [0] 【益荒男・丈夫】 (1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。 ⇔たおやめ 「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」 (2)武人。もののふ。「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」 (3)朝廷に仕える官僚。「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」 (4)狩人。猟師。[日葡]

ますら-お-の ―ヲ― 【益荒男の】 (枕詞)🔗🔉

ますら-お-の ―ヲ― 【益荒男の】 (枕詞) ますらおがつける手結(タユイ)の意から,地名「手結が浦」にかかる。「―手結が浦に/万葉 366」

ますら-おのこ ―ヲ― 【益荒男子】🔗🔉

ますら-おのこ ―ヲ― 【益荒男子】 「ますらお(益荒男){(1)}」に同じ。「嘆きつつ―の恋ふれこそ/万葉 118」

ますら-お-ぶり ―ヲ― [0] 【益荒男振り・丈夫振り】🔗🔉

ますら-お-ぶり ―ヲ― [0] 【益荒男振り・丈夫振り】 〔賀茂真淵の用語から〕 男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。

ますら-かみ 【益荒神】🔗🔉

ますら-かみ 【益荒神】 荒々しく強い神。「あが御子,―の御子にまさば/出雲風土記」

ますら-たけお ―ヲ 【益荒猛男】🔗🔉

ますら-たけお ―ヲ 【益荒猛男】 勇ましく男らしい男。ますらお。「―に御酒(ミキ)奉る/万葉 4262」

ま・する [2] 【摩する】 (動サ変)[文]サ変 ま・す🔗🔉

ま・する [2] 【摩する】 (動サ変)[文]サ変 ま・す (1)こする。みがく。「墨を―・して以て此記を作る/不二の高根(麗水)」 (2)迫り近づく。それに及ぶ。「一株の『ピニヨロ』樹の碧空を―・して立てるあり/即興詩人(鴎外)」 [慣用] 天を―・塁(ルイ)を―

まする (助動)🔗🔉

まする (助動) 〔丁寧の助動詞「ます」の古い終止形・連体形〕 意味・用法は「ます」に同じ。現代語では,やや古風な形式ばった言い方として用いられることがある。「僭越ではござい〈まする〉が,乾杯の音頭をとらしていただきます」「かえりみ〈まする〉に,はや五年の年月がたったのであります」 〔(1)「まする」は,「まらする」から「ます」に変化する過程での中間的な形で,近世前期には「ます」とともにかなり広く用いられた。現代語での用法はその残存形。(2)現代語でのやや古風な形式ばった言い方として,「まする」とともに,仮定形「ますれ」も用いられる。「承り〈ますれ〉ば,新郎のお父上は…」〕

大辞林 ページ 154740