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まつ [1] 【松】🔗🔉

まつ [1] 【松】 (1)マツ科の針葉樹。特に,アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ・ハイマツなどマツ属の植物をさす。ハイマツなどを除き,多くは高木となる。雌雄同株。葉は針形で二本・三本または五本束生。球果は「松かさ」と呼ばれる。建材・器具材・パルプ,薪炭,盆栽・庭木など用途は広い。古来,日本では,神のよる神聖な木,節操・長寿を象徴する木と尊ばれ,門松の風習があり,また松竹梅の筆頭とされる。 →松の花 (2)門松。また,門松を飾っておく期間。「―の内」「―が取れる」 (3)家紋の一。松の幹・枝・葉・実を図案化したもの。 (4)たいまつ。「御さきの―ほのかにて/源氏(夕顔)」 (5)遊女の階級で「松の位(クライ)」,すなわち太夫(タユウ)。「抱(カカ)への―あり/浄瑠璃・寿の門松」 (6)〔女房詞〕 マツタケ。[御湯殿上(文明九)]

――が取・れる🔗🔉

――が取・れる 松飾りがはずされる。松の内が過ぎる。

――は寸(スン)にして棟梁(トウリヨウ)の機(キ)あり🔗🔉

――は寸(スン)にして棟梁(トウリヨウ)の機(キ)あり 松は苗木のときから棟(ムネ)や梁(ハリ)になる素質をもっている。大成する人は子供のときからすぐれたところがある,ということ。栴檀(センダン)は双葉(フタバ)より芳(カンバ)し。

まつ [1][0] 【末】🔗🔉

まつ [1][0] 【末】 □一□主に時を表す名詞の下に付いて,「すえ」「終わり」の意を表す。「年―」「学期―」「巻―」「文―」 □二□こな。粉末。「僧,松柏の脂の―を以て法義に令食(ジキセ)しむ/今昔 7」

ま・つ [1] 【待つ・俟つ】 (動タ五[四])🔗🔉

ま・つ [1] 【待つ・俟つ】 (動タ五[四]) (1)人が来たり,物が届けられたり,物事が実現したりするのを,今か今かと望みながら時を過ごす。《待》「喫茶店で人を―・つ」「バスを―・つ」「便りを―・つ」「順番を―・つ」「またの機会を―・つ」「其の者は,…翌日(アス)も―・たないと云ふ容体なんです/婦系図(鏡花)」 (2)(「待って」「待ってくれ」など,相手に要求する形で)ある動作を今まさにしようとしていたのを,いったんやめる。《待》「こら―・ちなさい。その前に宿題を片付けてしまいなさい」「―・ってくれ。一度に言われても頭に入らない」「ちょっと―・った。そこはおかしいよ」 (3)…によってうまく解決することを願う。…に望みを託する。期待する。「…をまつ」「…にまつ」などの形で用いる。「後考(コウコウ)を―・つ」「君の自覚に―・ちたい」「国民の良識に―・つ」「今後の研究に―・つ」「さりともと見し影も―・たれず/山家(秋)」 (4)(「言うをまたない」「論をまたない」「…の言(ゲン)をまつまでもない」などの形で)わざわざ言うまでもなく当然…だ。「改革を要することは識者の言(ゲン)を―・つまでもない」 [可能] まてる

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