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みょう-が ミヤウ― [1] 【冥加】 (名・形動)[文]ナリ🔗🔉

みょう-が ミヤウ― [1] 【冥加】 (名・形動)[文]ナリ (1)〔仏〕 知らぬうちに受ける神仏の援助・保護。冥利。「―人にすぐれて/今昔 17」 (2)非常に好運である・こと(さま)。「嬢様別してのお情ぢやわ,生命(イノチ)―な,お若いの/高野聖(鏡花)」 (3)〔神仏の恩恵に対するお礼の意から〕 お礼。報恩。「薬代を―のためにつかはしたし/浮世草子・永代蔵 6」 (4)「冥加金」の略。 (5)違約や悪事をしたら神仏の加護が尽きても仕方ないという意で用いる自誓の言葉。「あの君七代まで太夫―あれ/浮世草子・一代男 7」

――に余・る🔗🔉

――に余・る ありがた過ぎてもったいないほどである。「―・つて嬉しいと思ひますが/真景累ヶ淵(円朝)」

――に尽・きる🔗🔉

――に尽・きる (1)「冥加に余る」に同じ。 (2)神仏に見放される。「終には―・きはてて子孫跡なくなりゆく/読本・弓張月(後)」

――も無・い🔗🔉

――も無・い (1)神仏に見放されている。不運である。「―・イヒト/日葡」 (2)身に余る幸運に浴する。もったいない。「竹は悦び,ああ―・い有難い/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

みょうが-きん ミヤウ― [0][3] 【冥加金】🔗🔉

みょうが-きん ミヤウ― [0][3] 【冥加金】 (1)社寺へ奉納する金銭。神仏の加護の祈願,またはそれへの謝礼の意味で納める。冥加銭。 (2)近世の雑税の一。商工業者・旅宿・質屋などが,営業免許・特権付与の代償として領主(大名)に献上する金穀をいう。原則として銭納であったが,物納もしくは労役の場合もあった。

みょう-かい ミヤウ― [0] 【冥界】🔗🔉

みょう-かい ミヤウ― [0] 【冥界】 (1)「めいかい(冥界)」に同じ。 (2)六道(ロクドウ)のうち,地獄・餓鬼(ガキ)・畜生の三道。 (3)特に,地獄道。

みょう-かく メウ― [0] 【妙覚】🔗🔉

みょう-かく メウ― [0] 【妙覚】 〔「みょうがく」とも〕 (1)仏の無上の悟り。真の悟り。 (2)五十二位説・四十二位説などによる菩薩の階位における最高位。

大辞林 ページ 155210