や-とう ―タウ [0] 【夜盗】 夜，物を盗むこと。また，その人。

やとう-が ―タウ― [2] 【夜盗蛾】 ⇒よとうが（夜盗蛾）

やとう-むし ―タウ― [2] 【夜盗虫】 ⇒よとうむし（夜盗虫）

や-とう ―タウ [1] 【野党】 政党政治において，政権を保持していない側の政党。 ⇔与党

や-とう ―タウ [0] 【野盗】 山賊。追いはぎ。

やと・う ヤトフ [2] 【雇う・傭う】 （動ワ五［ハ四］） （１）賃金を払って人や車馬を使う。「エキストラを―・う」 （２）借りて使う。利用する。「白雪を花に―・ひてみれどもあかず/寛平后宮歌合」 [可能] やとえる

や-どう ―ダフ 【野衲】 〔「どう」は「衲」の漢音〕 「やのう（野衲）」に同じ。

や-どうな ―ダウナ 【矢どうな】 〔「どうな」はむだに使うこと〕 矢をむだに使うこと。「―に遠矢な射そ/太平記 14」

やど-おや [0] 【宿親】 若者宿や娘宿の主人。

やど-がえ ―ガヘ [0] 【宿替え】 （名）スル 引っ越し。転居。「五年間に三度も―した」

やどかし-どり [4] 【宿貸し鳥】 〔「宿貸し」に「樫鳥(カシドリ)」をかけた語〕 カケスの異名。「時鳥(ホトトギス)しばしば過ぐるほど，―の便さへあるに/幻住庵記」

やど-かり [0] 【宿借り】 （１）十脚目ヤドカリ科・ホンヤドカリ科・ツノガイヤドカリ科・オカヤドカリ科の甲殻類の総称。体形はカニとエビの中間。頭胸部は硬い甲におおわれるが，腹部は軟弱で，多くは巻貝の殻を借りて保護している。一対の大きなはさみ脚をもつ。ホンヤドカリ・オニヤドカリ・タラバガニ・ヤシガニなど種類が多い。ゴウナ。オバケガイ。カミナ。[季]春。《―や覚束なくもかくれ顔/虚子》 〔「寄居虫」とも書く〕 （２）宿を借りること。家を借りて住むこと。また，借家人。居候のことをもいう。「―の座敷へ踏込(フンゴ)まうとなされたを/浄瑠璃・千本桜」