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わひと-ども 【我人ども・和人ども】 (代)🔗🔉

わひと-ども 【我人ども・和人ども】 (代) 二人称。相手に対して,軽んじ卑しめる気持ちで用いる。複数の相手に向かっていうことが多いが,単数の相手にもいう。おまえら。「―が心剛ならば,など軍には勝たずして,負けて落つるぞ/平治(中)」「さいふ―こそ,伊勢の鈴鹿山にて山賊(ヤマダチ)して,妻子をもやしなひ/平家 11」

わび-なき 【侘び鳴き】🔗🔉

わび-なき 【侘び鳴き】 さびしがって鳴くこと。悲しそうに鳴くこと。「なぞ鹿の―すなる/万葉 2154」

わび-ね [0] 【侘び寝】🔗🔉

わび-ね [0] 【侘び寝】 ものさびしく思いながら寝ること。

わび-びと 【侘び人】🔗🔉

わび-びと 【侘び人】 (1)世をはかなんで,わびしく暮らす人。傷心の人。「―は月日のかずぞ知られける明暮ひとり空をながめて/宇津保(俊蔭)」 (2)世に用いられない人。失意の人。「―はうき世の中にいけらじと思ふ事さへかなはざりけり/拾遺(雑下)」 (3)おちぶれた人。貧しい人。「己は―に候ふ,寒さたへがたく候へば/今昔 23」

わ・びる [2][0] 【侘びる】 (動バ上一)[文]バ上二 わ・ぶ🔗🔉

わ・びる [2][0] 【侘びる】 (動バ上一)[文]バ上二 わ・ぶ (1)思いどおりにならなくて落胆する。嘆く。悲観する。「五条わたりなりける女をえ得ずなりにけることと,―・びたりける/伊勢 26」 (2)困惑する。迷惑がる。「この人の供なる者どもは―・びぬにやあらむ/枕草子 179」 (3)淋しく思う。心細がる。「須磨の浦に藻塩たれつつ―・ぶとこたへよ/古今(雑下)」 (4)失意の生活を送る。貧しく暮らす。「時を失ひ世に―・び/古今(仮名序)」 (5)困り切って嘆願する。「ただゆるし給はらん,と―・びければ/宇治拾遺 11」 (6)世俗を離れて静かに暮らす。閑静な暮らしを楽しむ。「この須磨の浦に心あらん人は,わざとも―・びてこそ住むべけれ/謡曲・松風」 (7)動詞の連用形の下に付いて,それをし続ける気力がなくなる意を表す。…しかねる。「待ち―・びる」

わ・びる [0] 【詫びる】 (動バ上一)[文]バ上二 わ・ぶ🔗🔉

わ・びる [0] 【詫びる】 (動バ上一)[文]バ上二 わ・ぶ 〔「侘びる」と同源〕 相手に迷惑をかけたことをすまなく思い,許しを求める。あやまる。謝罪する。「失礼を―・びる」「不行き届きを―・びる」「無沙汰を―・びる」

大辞林 ページ 157241