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ご-い【五位】🔗🔉

ご-い [1] 【五位】 (1)位階の第五番目。正五位と従五位とがある。律令制では五位以上は勅授とされ,六位以下にくらべて格段に優遇された。 (2)〔仏〕 すべての存在を五つに分類したもの。色法(物質的存在)・心法(心の主体)・心所法(心法に付随する働き)・心不相応法(他の四位の属さないもの)・無為法(真理)の総称。 (3)「五位鷺(ゴイサギ)」の略。

ご-い【五噫】🔗🔉

ご-い [1] 【五噫】 〔「後漢書(逸民伝)」による。後漢の人,梁鴻(リヨウコウ)が五つの「噫」の字のある歌を作って世を嘆いたことから〕 嘆き憂えること。

ご-い【語彙】🔗🔉

ご-い [1] 【語彙】 (1)〔vocabulary〕 ある一つの言語体系で用いられる単語の総体。言語体系をどのように限るかによって,内容が変わる。日本語という限り方をすれば,日本語の単語全体を意味し,漁村・農村あるいは特定の職業など,ある領域に限れば,その領域内で使われる単語の全体を意味し,ある個人に限れば,その人の使う語の総量を表す。「漱石の―」「―が豊富だ」 (2)単語を集め,一定の方式に従って順序立てて並べたもの。解釈の付けられているものが多い。「近松―」

ご-い【語意】🔗🔉

ご-い [1] 【語意】 言葉の意味。語義。

ごい【五井】🔗🔉

ごい 【五井】 姓氏の一。

ごい-らんしゅう【五井蘭洲】🔗🔉

ごい-らんしゅうランシウ 【五井蘭洲】 (1697-1762) 江戸中期の儒者。大坂の人。名は純禎(トシサダ)。懐徳堂教授。荻生徂徠を批判して宋学を弁護。また,国文・和歌の研究にも携わった。著「非物篇」「瑣語」「勢語通」など。

こい-あま・る【恋ひ余る】🔗🔉

こい-あま・る コヒ― 【恋ひ余る】 (動ラ四) 恋するあまり,それが表に現れでる。「隠(コモ)り沼(ヌ)の下ゆ―・り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく/万葉 3935」

こい-う・ける【請い受ける・乞い受ける】🔗🔉

こい-う・ける コヒ― [4] 【請い受ける・乞い受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こひう・く 頼みこんで,それをもらう。「有能な人物を―・ける」「懸りたる首を敵に―・く/太平記 32」

こい-うた【恋歌】🔗🔉

こい-うた コヒ― [0][2] 【恋歌】 恋の心をよんだ和歌や詩。相聞歌。こいか。 →恋の歌

こい-か【恋歌】🔗🔉

こい-か コヒ― [1] 【恋歌】 ⇒こいうた(恋歌)

こいかわ-はるまち【恋川春町】🔗🔉

こいかわ-はるまち コヒカハ― 【恋川春町】 (1744-1789) 江戸中期の黄表紙作者・狂歌師。本名,倉橋格。別号,狂号,酒上不埒(サケノウエノフラチ)。駿河小島の松平家の家臣。江戸小石川春日町に住む。黄表紙の鼻祖。作「金々先生栄花夢」「鸚鵡返文武二道」など。

ご-いぎょう【呉偉業】🔗🔉

ご-いぎょうゲフ 【呉偉業】 ⇒呉梅村(ゴバイソン)

ごいけん-ばん【御意見番】🔗🔉

ごいけん-ばん [3] 【御意見番】 地位の高い人に対し,忌憚(キタン)なく自分の意見を述べて言行をいましめる人。「天下の―大久保彦左衛門」

ごいこう【語意考】🔗🔉

ごいこう ―カウ 【語意考】 語学書。一巻。賀茂真淵著。1769年自序。五十音図を基にして,活用・延言・約言など,古語に関する語学上の見解をまとめたもの。

こい-こく【鯉濃】🔗🔉

こい-こく コヒ― [0] 【鯉濃】 〔鯉の濃漿(コクシヨウ)の意〕 鯉を筒切りにして,濃いめの味噌汁で煮込んだ料理。

ごい-さぎ【五位鷺】🔗🔉

ごい-さぎ― [0][2] 【五位鷺】 コウノトリ目サギ科の鳥。全長60センチメートル内外。頭と背は緑黒色,腹面は汚白色,翼は灰色。繁殖期には後頭から二本の長い白色の飾り羽がたれる。夜行性で,夕方,水辺で魚やカエルを食べる。温帯・熱帯に広く分布。日本では本州以南で繁殖する留鳥。一部は冬に台湾・フィリピンなどに渡る。五位。 〔醍醐天皇が神泉苑の御遊のとき,五位を授けた故事によるという〕 五位鷺 [図]

こい-さん🔗🔉

こい-さん 〔「こいとさん」の略〕 関西地方で,主家の末のお嬢さんを呼ぶ語。

ご-いし【碁石】🔗🔉

ご-いし [0] 【碁石】 囲碁に用いる,黒白二種の小さな石。中央部がやや盛りあがった円形のもので,直径約2.2センチメートルを標準とする。黒は一八一個,白は一八〇個が正式対局における数。上等な石は黒は那智黒で,白はチョウセンハマグリの殻で作る。

ごいし-きん【碁石金】🔗🔉

ごいし-きん [0] 【碁石金】 甲州金の初期のもので,碁石状の金貨。 →甲州金

ごいし-しじみ【碁石蜆】🔗🔉

ごいし-しじみ [4] 【碁石蜆】 シジミチョウ科のチョウ。開張約25ミリメートル。はねの表面は黒褐色,裏面は白色で碁石状の黒紋が並ぶ。日本全土と朝鮮半島から東南アジアにかけて分布。

ごいし-つばめ-しじみ【碁石燕小灰蝶】🔗🔉

ごいし-つばめ-しじみ [7] 【碁石燕小灰蝶】 シジミチョウ科のチョウ。開張約22ミリメートル。はねの表は黒褐色。裏は灰色で,雄では碁石状の黒斑がある。幼虫は照葉樹原生林の着生植物シシンランを食べる。九州と紀伊半島にすむが数が少なく,絶滅が危ぶまれる。天然記念物。

ごいし-はまぐり【碁石蛤】🔗🔉

ごいし-はまぐり [5] 【碁石蛤】 チョウセンハマグリの異名。

ごいし-まめ【碁石豆】🔗🔉

ごいし-まめ [3] 【碁石豆】 大豆(ダイズ)の一品種。種子が平たくて黒く,碁石に似る。

ご-いし【御倚子】🔗🔉

ご-いし [0] 【御倚子】 儀式において群臣の拝を受けるとき,天皇の着座したいす。

こいしかわ【小石川】🔗🔉

こいしかわ コイシカハ 【小石川】 東京都文京区の地名。文教・住宅地区。旧区名。

こいしかわ-やくえん【小石川薬園】🔗🔉

こいしかわ-やくえん コイシカハ―ン 【小石川薬園】 江戸幕府の薬草園。1638年,徳川家光が江戸城の南北の二か所に設けたもののうち,南園を84年小石川に移したもの。現在,東京大学付属小石川植物園。

こい-した・う【恋(い)慕う】🔗🔉

こい-した・う コヒシタフ [4][1] 【恋(い)慕う】 (動ワ五[ハ四]) 恋しく思う。なつかしく思う。恋しがる。「ひそかに―・う」

こいしら-に【恋しらに】🔗🔉

こいしら-に コヒシラ― 【恋しらに】 (連語) 〔「ら」は接尾語〕 恋しくて。恋しさに。「妹―見つる月かな/千載(羇旅)」

こい-しり【恋知り】🔗🔉

こい-しり コヒ― 【恋知り】 恋愛の情を解すること。また,その人。「お俊といへる―が/浄瑠璃・近頃河原達引」

こい・する【恋する】🔗🔉

こい・する コヒ― [3][1] 【恋する】 (動サ変)[文]サ変 こひ・す 男女の間で,相手に愛情を寄せる。異性を愛する。「―・する乙女」

こい-せん【鯉筌】🔗🔉

こい-せん コヒ― [2] 【鯉筌】 鯉を捕るのに用いる筌(ウケ)。割り竹で編み,鯉が中に入ると出られないようになっている。

こいそ【小磯】🔗🔉

こいそ 【小磯】 姓氏の一。

こいそ-くにあき【小磯国昭】🔗🔉

こいそ-くにあき 【小磯国昭】 (1880-1950) 陸軍軍人・政治家。宇都宮生まれ。朝鮮総督などを歴任。東条内閣のあとをうけて組閣,戦後 A 級戦犯として終身刑。

こい-そ・める【恋(い)初める】🔗🔉

こい-そ・める コヒ― [0][4] 【恋(い)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 こひそ・む 恋の心をもちはじめる。恋しはじめる。「薄紅(ウスクレナイ)の秋の実に人―・めしはじめなり/若菜集(藤村)」

こ-いた【小板】🔗🔉

こ-いた [0] 【小板】 (1)小さな板。 (2)茶室で炉を向こう切りにするとき,炉縁(ロブチ)と壁との間に入れる板。長さは炉縁と同じで幅は6センチメートル程度。 (3)風炉(フロ)の敷板の一。九寸四方ほどで,真塗(シンヌリ)・柿合わせ塗などとする。

ごいちご-じけん【五・一五事件】🔗🔉

ごいちご-じけん 【五・一五事件】 1932年(昭和7)5月15日,農村の窮乏,政治の腐敗に憤った海軍青年将校らが,民間の愛郷塾などの右翼と結んで起こした,首相官邸・日本銀行などを襲撃し首相犬養毅が殺害された事件。政党内閣の時代は終わり,軍部の発言力が強くなった。

ごいちじょう-てんのう【後一条天皇】🔗🔉

ごいちじょう-てんのう ゴイチデウテンワウ 【後一条天皇】 (1008-1036) 第六八代天皇(在位 1016-1036)。名は敦成(アツヒラ)。一条天皇の皇子。母は藤原道長の娘彰子。在位中道長が摂政を務めた。

こいつかみ【鯉攫】🔗🔉

こいつかみ コヒツカミ 【鯉攫】 歌舞伎の夏芝居で,舞台上の水槽中で鯉の精と役者が格闘する趣向のもの。「短夜仇散書(ミジカヨウキナノチラシガキ)」「新舞台清水群参(アラキブタイキヨミズモウデ)」など。

ご-いっしょする【御一緒する】🔗🔉

ご-いっしょする [0] 【御一緒する】 (動サ変) 同行することをへりくだっていう語。「そこまで―しましょう」

ご-いっしん【御一新】🔗🔉

ご-いっしん [2] 【御一新】 明治維新(メイジイシン)の別名。

ゴイティソロJuan Goytisolo🔗🔉

ゴイティソロ Juan Goytisolo (1931- ) カタルーニャ生まれのスペインの小説家。初期の社会派的小説から実験小説に転じ「フリアン伯爵の復権」などを発表。公的なスペイン像に反発し,異端的なものの復権に努める。

こいと【小糸】🔗🔉

こいと 【小糸】 姓氏の一。

こいと-さしち【小糸佐七】🔗🔉

こいと-さしち 【小糸佐七】 歌舞伎・浄瑠璃の登場人物。また,二人を主人公とする作品の通称。江戸本町二丁目の糸屋の娘小糸と手代佐七の情話で,「落葉集」の俗謡に拠(ヨ)る。四世鶴屋南北作「心謎解色糸(ココロノナゾトケタイロイト)」,三世河竹新七作「江戸育お祭佐七」など。

こい-ねこ【恋猫】🔗🔉

こい-ねこ コヒ― [0][1] 【恋猫】 さかりのついた猫。[季]春。《―をあはれみつゝもうとむかな/虚子》

こい-の-うた【恋の歌】🔗🔉

こい-の-うた コヒ― [1] 【恋の歌】 (1)恋の心をよんだ歌。恋愛を扱った歌。こいか。こいうた。 (2)古今集以後の勅撰集・私家集の部立ての一。恋愛の歌を集めた部分。

ごい-の-くろうど【五位の蔵人】🔗🔉

ごい-の-くろうど―クラウド 【五位の蔵人】 蔵人所の次官。蔵人頭(クロウドノトウ)の次位。定員は二,三名。五位の殿上人の中から名家の家筋で学識才能のある者を特に選んで任じた。

こい-の-ふち【恋の淵】🔗🔉

こい-の-ふち コヒ― 【恋の淵】 恋慕の情の深いことを淵にたとえていう語。「三瀬川絶えぬ涙の憂き瀬にも乱るる―はありけり/謡曲・松風」

こい-の-やま【恋の山】🔗🔉

こい-の-やま コヒ― 【恋の山】 うず高く積もった恋の思いを山にたとえた語。「―入りて苦しき道ぞとは/新千載(恋一)」

こい-の-やまい【恋の病】🔗🔉

こい-の-やまい コヒ―ヤマヒ [1]-[1] 【恋の病】 「恋煩(コイワズラ)い」に同じ。

こい-の-やみ【恋の闇】🔗🔉

こい-の-やみ コヒ― [1]-[2] 【恋の闇】 恋のために心が迷い,理性を失った状態を闇にたとえていう語。

こい-はん【故意犯】🔗🔉

こい-はん [2] 【故意犯】 故意になされる犯罪。 →過失犯

こ-いほう【古医方】🔗🔉

こ-いほう ―イハウ [2] 【古医方】 江戸時代,漢方医学の一派が唱えた医学説。金・元以後の医学説を排し,晋(シン)・唐以前の医方によるべきとし,実際を重んじた。江戸初期,名古屋玄医が唱え,のちに後藤艮山(コンザン)・山脇東洋などが継承。 ⇔後世方(ゴセイホウ) →古方

こ-いまり【古伊万里】🔗🔉

こ-いまり [2] 【古伊万里】 伊万里焼の初期のもの。染め付けと赤絵があり,柿右衛門・渋右衛門らを代表的陶工とする。普通,草創期を含めず,赤絵が完成した正保(1644-1648)末期から元禄(1688-1704)前後のものをいう。

こい-むこ【恋婿】🔗🔉

こい-むこ コヒ― [3] 【恋婿】 恋い慕って迎えた婿。

こい-め【濃いめ】🔗🔉

こい-め [3][0] 【濃いめ】 〔「め」は接尾語〕 普通より少し濃い程度。濃め。「―の味付け」「口紅を―につける」

こ-いも【子芋】🔗🔉

こ-いも [0] 【子芋】 (1)里芋の親芋についた小さい芋。芋の子。[季]秋。《三日月の頃より肥ゆる―かな/正岡子規》 (2)里芋の別名。

こい-やま【鯉山】🔗🔉

こい-やま コヒ― [0] 【鯉山】 鯉の滝登りの飾りをつけた山車(ダシ)。

こい-やまい【恋病】🔗🔉

こい-やまい コヒヤマヒ [3] 【恋病】 「恋煩(コイワズラ)い」に同じ。

こい-やみ【恋病み】🔗🔉

こい-やみ コヒ― [0] 【恋病み】 「恋煩(コイワズラ)い」に同じ。

ご-いり【後入り】🔗🔉

ご-いり [0] 【後入り】 茶事で初入りのあと,いったん露地の腰掛けに出た客が,亭主の打つ銅鑼(ドラ)の合図または迎えで,濃茶の飾り付けのされた席中に再び入ること。あといり。のちいり。 ⇔初入り

こ-いろ【小色】🔗🔉

こ-いろ [0] 【小色】 ちょっとした情事・色事。「私共がこの位の時分にやあ,…―の一つも了(カセイ)だもんだけれども/浮雲(四迷)」

ごい-ろん【語彙論】🔗🔉

ごい-ろん― [2] 【語彙論】 言語研究の一部門。語彙について体系的に記述説明する学問。語構成論・語彙史論・計量語彙論・位相論その他を含む。

こい-わた・る【恋ひ渡る】🔗🔉

こい-わた・る コヒ― 【恋ひ渡る】 (動ラ四) 恋い慕いながら年月を過ごす。「朝霧のおほに相見し人ゆゑに命死ぬべく―・るかも/万葉 599」

ご-いん【五音・五韻】🔗🔉

ご-いん [1][0] ―イン 【五音】 ・ ―ン 【五韻】 (1)中国・日本の音楽の理論用語。音階や旋法の基本となる五つの音。各音は低い方から順に宮(キユウ)・商(シヨウ)・角(カク)・徴(チ)・羽(ウ)と呼ばれ,基本型としては洋楽のドレミソラと同様の音程関係になる。五音(ゴオン)。五声(ゴセイ)。《五音》 (2)音声の調子。ねいろ。また,こわね。「―を聞きて占ふ事分きて妙なり/浮世草子・好色万金丹」 (3)五十音図の各行の五つの仮名によって表される音。ごおん。 (4)中国の音韻学で,喉音・顎音・舌音・歯音・唇音の称。

ごいん-ず【五音図】🔗🔉

ごいん-ず ―インヅ 【五音図】 五十音図の古称。

ごいん-そうつう【五韻相通】🔗🔉

ごいん-そうつうンサウ― [1][0] 【五韻相通】 (1)昔の音韻学の用語。五十音図が考え出されて以後,音韻変化を説明するために,五十音図の同じ行の音は互いに通じ合うとする考え方で,悉曇(シツタン)学の影響を受けたもの。「けけれ」と「こころ」,「いを」と「うを」の類を説明するのに使われた。現在ではそれぞれの変化の由来が明らかになったものが多く,一定の限度内では音韻変化の現象の一つとして認められるものの,全体としてはこの説は行われなくなっている。同音相通。同紐相通。 (2)和歌・連歌で,句の移り目に五十音図の同行の字を置いて,音調を整える技法。

ご-いん【後院】🔗🔉

ご-いんン [1] 【後院】 離宮の一つ。天皇の常の御所以外に設定した予備の御所。譲位後の御所(仙洞御所)となることが多い。平安初期,嵯峨天皇のときに始まる。

ご-いん【誤飲】🔗🔉

ご-いん [0] 【誤飲】 (名)スル 異物を誤って飲み込むこと。

ごいん-かん【五員環】🔗🔉

ごいん-かんンクワン [2] 【五員環】 分子内で五個の原子が環状に結合した構造。

ごい【語彙】(和英)🔗🔉

ごい【語彙】 (a) vocabulary;→英和 a glossary.→英和

ごいさぎ【五位鷺】(和英)🔗🔉

ごいさぎ【五位鷺】 《鳥》a night heron.

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