つま-いた [0] 【妻板】 ものの側面に張った板。引き出し・戸袋などの側面に張るものもいう。

つま-いり [0] 【妻入り】 建物の妻側に入り口を設けて正面とする建築様式。 ⇔平(ヒラ)入り

つま-おと [0] 【爪音】 （１）琴爪で琴をひく音。 （２）馬蹄(バテイ)の音。

つま-おめし [4] 【褄御召】 紋御召の一種。褄模様を種々の色糸を用いて織り出したもので，婦人正装用の着尺地。

つま-おり ―ヲリ [0] 【端折(り)・爪折(り)】 （１）つまおること。また，そのもの。 （２）「端折り傘」「端折り笠」の略。

つま-お・る ―ヲル [3] 【端折る・爪折る】 （動ラ五［四］） （１）はしを折り曲げる。はしょる。 （２）指先で折る。「桜が枝を―・りて/浄瑠璃・十二段長生島台」

つまおれ-やき ツマヲレ― [0] 【褄折れ焼き】 三枚におろした魚の端を折って串を打ち，焼いたもの。

つまき-よりなか 【妻木頼黄】 (1859-1916) 建築家。江戸の人。コーネル大学卒。東京府御用掛・大蔵省営繕課長などを歴任し，官庁建築を手がけた。代表作は東京府庁舎・東京商工会議所・横浜正金銀行本店など。

つま-くれない ―クレナ [4] 【爪紅】 （１）〔爪を赤く染めるのに用いたことから〕 ホウセンカの異名。[季]秋。 （２）〔端紅とも書く〕 扇や巻紙などの端を紅色に染めること。

つまとり-そう ―サウ [0] 【褄取草】 サクラソウ科の多年草。深山の林中に自生。茎は高さ10センチメートル内外となり，上部に広倒披針形の葉を数個互生。初夏，茎頂に白花を一個上向きに開き花冠は七深裂する。

つま-なし 【妻梨】 梨のこと。「妻無し」の意をかけた語。「―の木を手折りかざさむ/万葉 2188」

つまみ-ぬい ―ヌヒ [0] 【撮み縫い】 布の一部をつまんで縫うこと。別布をつけず襟や衽(オクミ)などを形づくる時に用いる。

つまみ-もの [0] 【摘まみ物】 酒に添えて出す簡単な食べ物。つまみ。おつまみ。

つまみ-と・る [4] 【摘まみ取る・撮み取る】 （動ラ五［四］） 指先などでつまんでとる。「芽を―・る」 [可能] つまみとれる

つま-もよう ―モヤウ [3] 【褄模様】 和服の褄に置かれた模様。また，それをつけた着物。

つま-や 【妻屋・嬬屋】 夫婦の寝室。ねや。「―さぶしく思ほゆべしも/万葉 795」

つま-やか （形動ナリ） こぢんまりしたさま。「桟敷をもかたかたと打ち廻して―なれば/申楽談儀」

つま-よ・る 【爪縒る】 （動ラ四） 指先で矢をひねりながら，矢柄や羽・鏃(ヤジリ)などの具合を調べる。「簾の内に，矢を―・る音のするが/宇治拾遺 3」

つまらぬ （連語） 〔「つまらん」とも〕 「つまらない（連語）」に同じ。「―ぬことを言うな」

つまり-は [1] 【詰(ま)りは】 （副） 結局は。要するに。「つまり{■二■}」をやや強めた言い方。「―破産ということになった」

つままれる be bewitched(狐(きつね)に).狐につままれたようだ　⇒狐.