へ-の-じ [2] 【への字】 （１）「へ」の字形をしていること。「口を―に結ぶ」 （２）〔「おへや様」の「へ」に「 の字 」を加えたものの略〕 正妻。「めの字から―に成るとつけ上り/柳多留 23」

へのじ-なり [0] 【への字形】 （１）「へ」の字のような形。へのじ。 （２）〔「一」の字を「へ」の字のように曲げて書くところから〕 未熟で手際の悪いこと。まがりなり。「どうやらかうやら―に埒(ラチ)明けさせて/浮世草子・一代男 5」