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すなわち【則ち・即ち・乃ち】🔗🔉

すなわち スナハチ [2] 【則ち・即ち・乃ち】 ■一■ (接続) (1)言い換えれば。とりもなおさず。「国会は二院,―衆議院と参議院より成る」「子の喜びは,―親の喜びである」 (2)(多く「…ば」を受けて)そのときは。つまり。「戦えば―勝つ」「狂人の真似とて大路を走らば―狂人なり/徒然 85」 ■二■ (名) (1)そのとき。その途端。「綱絶ゆる―に,八島の鼎の上にのけざまに落ち給へり/竹取」 (2)その頃。当時。「爰には―より,御夜中暁の事も知らでやと歎き侍りしかど/落窪 3」 ■三■ (副) (1)即座に。すぐに。「御願も―成就して/平家 3」 (2)とりもなおさず。つまり。「竜神は―千手の廿八部衆の其一なれば/平家 2」 〔本来,名詞で,■二■(1) が原義。「即時」の意の「即」の訓として用いられたものが,他の意の場合の「即」や「乃」「則」などの訓としても用いられるようになり,そこから接続詞や副詞としての用法が成立した〕

そく【則】🔗🔉

そく 【則】 ■一■ [1] (名) きまり。規則。 ■二■ (接尾) 助数詞。法則・規定などを数えるのに用いる。「第五―」

そく・する【則する】🔗🔉

そく・する [3] 【則する】 (動サ変)[文]サ変 そく・す ある事を基準として,それに従う。手本にする。「前例に―・する」

そくてん-きょし【則天去私】🔗🔉

そくてん-きょし [5] 【則天去私】 夏目漱石が晩年理想とした心境。我執を捨て,諦観(テイカン)にも似た調和的な世界に身をまかせること。「明暗」はその実践作とされる。

そくてん-ぶこう【則天武后】🔗🔉

そくてん-ぶこう 【則天武后】 (624-705) 中国,唐の高宗の皇后。姓は武。諡(オクリナ)は則天大聖皇后。高宗の死後,中宗・睿宗(エイソウ)を廃位させ,690年,国号を周(武周 690-705)と改め帝位につく。独裁政治を行なったが,人材を登用し治政に努めた。武后。武則天。

そっけつ-の-かん【則闕の官】🔗🔉

そっけつ-の-かん ソクケツ―クワン 【則闕の官】 〔適任者がいなければ欠員としたことから〕 太政大臣(ダイジヨウダイジン)の異名。

のっ-と・る【則る・法る】🔗🔉

のっ-と・る [3] 【則る・法る】 (動ラ五[四]) 〔「のりとる(則)」の転〕 手本として従う。規準・規範とする。「法律に―・る」「先例に―・る」「三后の道に―・つて行はうとて/毛詩抄 16」

のり【法・則・矩】🔗🔉

のり [2] 【法・則・矩】 〔動詞「のる(宣・告)」の連用形から。上位の者が下位の者に与えた宣告の意が原義〕 のっとるべき事柄。 (1)法律。法令。「商返(アキカエ)しをすとの御―あらばこそ/万葉 3809」 (2)道理。道徳。「諍ひ諫めて節に死するは是れ臣下の―なり/太平記 4」 (3)方式。やり方。「ことばに定まれる―なし。只心を得て思ひを述べば,必ず感応あるべし/沙石 5」 (4)〔仏〕 〔「法」の訓読みから〕 仏法。仏教。仏典。《法》「色にのみそめし心のくやしきを空しと説ける―ぞうれしき/新古今(釈教)」 基準とする長さ。《法》 (1)距離。みちのり。「道ノ―五里ナリ/日葡」 (2)寸法。さしわたし。「内―」 (3)建築・土木で,垂直を基準にした傾斜の度合。また,その傾斜した面。

のりみつ【則光】🔗🔉

のりみつ 【則光】 (1406-?) 室町中期,備前長船の刀工。助右衛門則光の子。五郎左衛門尉と名乗る。美作(ミマサカ)にても作刀。美しい地鉄の作品が多く,寛正則光と称され,室町中期の備前を代表する刀工。

のりむね【則宗】🔗🔉

のりむね 【則宗】 (1152-1214) 平安末・鎌倉初期,備前福岡の刀工。定則の子。福岡一文字派の祖。後鳥羽院御番鍛冶中の第一に位したと伝えられる。丁子(チヨウジ)乱れ刃を創始。裏と表に「一」の太刀銘を切るところから福岡一文字と呼ばれる。

のっとる【則る】(和英)🔗🔉

のっとる【則る】 [従う]follow;→英和 be based;model(ならう).→英和

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