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えん-き【塩基】🔗🔉

えん-き [1][0] 【塩基】 (1)水に溶けたときに電離して,水酸化物イオンを生じる物質。また酸から水素イオンを受け取る物質。水に溶けるものはアルカリと呼ぶことが多い。赤色リトマス試験紙を青色に変え,酸と中和して塩と水とを生じる。電離度により,強塩基・弱塩基に区別する。さらに一般的には,陽子受容体あるいは電子対共与体を塩基と定義する。 (2)核酸などの構成成分である窒素を含む環状の有機化合物。プリン塩基とピリミジン塩基に大別され,前者にはアデニン・グアニンなど,後者にはシトシン・チミン・ウラシルなどがある。

えんき-せい【塩基性】🔗🔉

えんき-せい [0] 【塩基性】 塩基の示す基本的性質。水溶液では水酸化物イオンを与える性質。水溶液の pH は七より大で,赤色リトマス試験紙を青色に変える。アルカリ性。 ⇔酸性

えんき-せい-えん【塩基性塩】🔗🔉

えんき-せい-えん [4] 【塩基性塩】 二価以上の塩基の水酸基の一部だけが他の陰イオンで置換されていて,さらに置換され得る水酸基をもつ塩。必ずしも水に溶けて塩基性を示すとは限らない。塩化水酸化銅( II )Cu(OH)Cl はその例。

えんき-せい-がん【塩基性岩】🔗🔉

えんき-せい-がん [4] 【塩基性岩】 二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく(45〜52パーセント),マグネシウムや鉄などの成分に富む火成岩の総称。橄欖(カンラン)石・輝石・角閃石などの有色鉱物を多量に含み,一般に黒ずんだ色を示す。玄武岩・斑糲(ハンレイ)岩など。基性岩。 ⇔酸性岩

えんき-せい-さんかぶつ【塩基性酸化物】🔗🔉

えんき-せい-さんかぶつ ―サンクワブツ [8] 【塩基性酸化物】 酸と反応して塩をつくる酸化物。水と反応すれば水酸化物を生じる。多くの金属の酸化物はこれに属する。

えんき-せい-せんりょう【塩基性染料】🔗🔉

えんき-せい-せんりょう ―センレウ [6] 【塩基性染料】 色素分子中に酸性基を含まず,アミノ基などの塩基性基をもつ染料。メチレン-ブルー・オーラミン・マラカイト-グリーンなど。色は鮮やかだが日光により褪(ア)せやすい。

えんき-せい-たんさんなまり【塩基性炭酸鉛】🔗🔉

えんき-せい-たんさんなまり [10] 【塩基性炭酸鉛】 鉛の塩類の溶液に炭酸ナトリウムを加えて熱すると生成する白色の板状結晶。白粉(オシロイ)や白色顔料に用いられてきたが,有毒なので今日ではあまり利用されない。炭酸水酸化鉛( II )。鉛白(エンパク)。

えんき-せい-ひりょう【塩基性肥料】🔗🔉

えんき-せい-ひりょう ―ヒレウ [6] 【塩基性肥料】 ⇒アルカリ性肥料(セイヒリヨウ)

えんき-つい【塩基対】🔗🔉

えんき-つい [3] 【塩基対】 核酸を構成する塩基のうちの二個が,水素結合によって特異的に結合したもの。アデニンとチミン( RNA ではウラシル)との対,グアニンとシトシンとの対がある。

えんき-ど【塩基度】🔗🔉

えんき-ど [3] 【塩基度】 酸の一分子中にあって,水素イオンになり得る水素原子の数。例えば,硫酸 HSO の塩基度は二であり,これを二塩基酸という。 ⇔酸度

えんき【塩基】(和英)🔗🔉

えんき【塩基】 《化》a base.→英和 塩基性の basic.→英和

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