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広辞苑の検索結果 (9)
えん‐き【塩基】🔗⭐🔉
えん‐き【塩基】
(base)酸と反応して塩をつくる物質。水に溶解すると水酸化物イオンを生じる。アルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素の水酸化物、アンモニアなど。広い意味ではブレンステッドの塩基とルイスの塩基という2種類の定義がある。↔酸。→ブレンステッド酸塩基→ルイス酸塩基。
⇒えんき‐せい【塩基性】
⇒えんきせい‐えん【塩基性塩】
⇒えんきせい‐がん【塩基性岩】
⇒えんきせい‐さんかぶつ【塩基性酸化物】
⇒えんきせい‐せいこうほう【塩基性製鋼法】
⇒えんきせい‐せんりょう【塩基性染料】
⇒えんきせい‐たんさんなまり【塩基性炭酸鉛】
⇒えんき‐つい【塩基対】
えんき‐せい【塩基性】🔗⭐🔉
えんき‐せい【塩基性】
塩基の性質をもつこと。水溶液では、水酸化物イオン濃度が水素イオン濃度より大きいとき(すなわち水素イオン指数がpH>7であるとき)塩基性である。アルカリ性。↔酸性。
⇒えん‐き【塩基】
えんきせい‐えん【塩基性塩】🔗⭐🔉
えんきせい‐えん【塩基性塩】
多価の塩基において、水酸化物イオンや酸化物イオンが完全には中和されずに残っている塩。塩化水酸化マグネシウム(Mg(OH)Cl)、二塩化酸化ジルコニウム(ZrCl2O)の類。ヒドロキシ塩。↔酸性塩。
⇒えん‐き【塩基】
えんきせい‐さんかぶつ【塩基性酸化物】‥クワ‥🔗⭐🔉
えんきせい‐さんかぶつ【塩基性酸化物】‥クワ‥
水と反応して塩基となり、酸と反応して塩をつくる酸化物の総称。酸化カルシウム・酸化鉄の類。
⇒えん‐き【塩基】
えんきせい‐せいこうほう【塩基性製鋼法】‥カウハフ🔗⭐🔉
えんきせい‐せいこうほう【塩基性製鋼法】‥カウハフ
炉床および炉の内側にドロマイトやマグネシアなどの塩基性耐火材を用いた製鋼法の総称。原料の品位に制約が少ない。↔酸性製鋼法。
⇒えん‐き【塩基】
えんきせい‐せんりょう【塩基性染料】‥レウ🔗⭐🔉
えんきせい‐せんりょう【塩基性染料】‥レウ
合成染料の一種。アミノ基や置換アミノ基などの塩基性基をもつ合成染料。色素イオンがカチオンなのでカチオン染料ともいう。動物繊維やナイロンには中性または弱酸性のもとで直接に染着し、植物繊維には媒染剤を用いて染着する。色の鮮麗なものが多いが、耐久力に乏しい。耐久性のあるアクリル繊維用のものが開発されている。オーラミン・フクシン・メチレン‐ブルーの類。
⇒えん‐き【塩基】
えんき‐つい【塩基対】🔗⭐🔉
えんき‐つい【塩基対】
核酸の構成成分であるプリン塩基とピリミジン塩基の間で水素結合によりつくられる対。DNAの二重らせん構造ではアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)の間で塩基対が形成されている。
⇒えん‐き【塩基】
大辞林の検索結果 (11)
えん-き【塩基】🔗⭐🔉
えん-き [1][0] 【塩基】
(1)水に溶けたときに電離して,水酸化物イオンを生じる物質。また酸から水素イオンを受け取る物質。水に溶けるものはアルカリと呼ぶことが多い。赤色リトマス試験紙を青色に変え,酸と中和して塩と水とを生じる。電離度により,強塩基・弱塩基に区別する。さらに一般的には,陽子受容体あるいは電子対共与体を塩基と定義する。
(2)核酸などの構成成分である窒素を含む環状の有機化合物。プリン塩基とピリミジン塩基に大別され,前者にはアデニン・グアニンなど,後者にはシトシン・チミン・ウラシルなどがある。
えんき-せい【塩基性】🔗⭐🔉
えんき-せい [0] 【塩基性】
塩基の示す基本的性質。水溶液では水酸化物イオンを与える性質。水溶液の pH は七より大で,赤色リトマス試験紙を青色に変える。アルカリ性。
⇔酸性
えんき-せい-えん【塩基性塩】🔗⭐🔉
えんき-せい-えん [4] 【塩基性塩】
二価以上の塩基の水酸基の一部だけが他の陰イオンで置換されていて,さらに置換され得る水酸基をもつ塩。必ずしも水に溶けて塩基性を示すとは限らない。塩化水酸化銅( II )Cu(OH)Cl はその例。
えんき-せい-がん【塩基性岩】🔗⭐🔉
えんき-せい-がん [4] 【塩基性岩】
二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく(45〜52パーセント),マグネシウムや鉄などの成分に富む火成岩の総称。橄欖(カンラン)石・輝石・角閃石などの有色鉱物を多量に含み,一般に黒ずんだ色を示す。玄武岩・斑糲(ハンレイ)岩など。基性岩。
⇔酸性岩
えんき-せい-さんかぶつ【塩基性酸化物】🔗⭐🔉
えんき-せい-さんかぶつ ―サンクワブツ [8] 【塩基性酸化物】
酸と反応して塩をつくる酸化物。水と反応すれば水酸化物を生じる。多くの金属の酸化物はこれに属する。
えんき-せい-せんりょう【塩基性染料】🔗⭐🔉
えんき-せい-せんりょう ―センレウ [6] 【塩基性染料】
色素分子中に酸性基を含まず,アミノ基などの塩基性基をもつ染料。メチレン-ブルー・オーラミン・マラカイト-グリーンなど。色は鮮やかだが日光により褪(ア)せやすい。
えんき-せい-たんさんなまり【塩基性炭酸鉛】🔗⭐🔉
えんき-せい-たんさんなまり [10] 【塩基性炭酸鉛】
鉛の塩類の溶液に炭酸ナトリウムを加えて熱すると生成する白色の板状結晶。白粉(オシロイ)や白色顔料に用いられてきたが,有毒なので今日ではあまり利用されない。炭酸水酸化鉛( II )。鉛白(エンパク)。
えんき-せい-ひりょう【塩基性肥料】🔗⭐🔉
えんき-せい-ひりょう ―ヒレウ [6] 【塩基性肥料】
⇒アルカリ性肥料(セイヒリヨウ)
えんき-つい【塩基対】🔗⭐🔉
えんき-つい [3] 【塩基対】
核酸を構成する塩基のうちの二個が,水素結合によって特異的に結合したもの。アデニンとチミン( RNA ではウラシル)との対,グアニンとシトシンとの対がある。
えんき-ど【塩基度】🔗⭐🔉
えんき【塩基】(和英)🔗⭐🔉
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