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あかき-こころ【明き心】🔗⭐🔉
あかき-こころ 【明き心】 (連語)
〔「赤心(セキシン)」を訓読した語か〕
偽りのない心。朝廷に対する忠誠心をいう。「―を皇辺(スメラヘ)に極め尽して/万葉 4465」
あかし【灯・明かし】🔗⭐🔉
あかし [0] 【灯・明かし】
あかり。ともしび。特に,神仏にささげる灯明。「み―」
あか・し【明し】🔗⭐🔉
あか・し 【明し】 (形ク)
(1)明るい。「日月は―・しといへど/万葉 892」
(2)(心が)澄みきってけがれがない。偽りがない。朝廷に対する忠誠心をいう。「―・き浄き直き誠の心を以て/続紀(文武天皇一宣命)」
あかし-くら・す【明かし暮らす】🔗⭐🔉
あかし-くら・す 【明かし暮らす】 (動サ四)
夜を明かし,日を暮らす。月日を送る。「涙にひぢて―・させたまへば/源氏(桐壺)」
あか・す【明かす】🔗⭐🔉
あか・す [0][2] 【明かす】 (動サ五[四])
(1)隠されたものや秘密を明るみに出す。打ちあける。「素性を―・す」「手品の種を―・す」
(2)夜を眠らずに過ごして朝を迎える。「霊前で夜を―・す」「語り―・す」
(3)(「証す」とも書く)真実を明らかにする。証明する。「身の潔白を―・す」「くはしき事―・し申し侍らんも/浜松中納言 3」
(4)明るくする。「海原の沖辺に灯しいざる火は―・して灯せ大和島見む/万葉 3648」
(5)火をともす。「火ヲ―・ス/日葡」
[可能] あかせる
[慣用] 鼻を―
あから・ぶ【明らぶ】🔗⭐🔉
あから・ぶ 【明らぶ】 (動バ下二)
心を晴らす。「山川の浄き所をば孰(タレ)と倶にかも見行(ミソナ)はし―・べたまはむ/続紀(宝亀二宣命)」
あから・む【明らむ】🔗⭐🔉
あから・む [3] 【明らむ】 (動マ五[四])
夜が明けて,空が明るくなる。「空が―・む」
あかり【明(か)り】🔗⭐🔉
あかり [0] 【明(か)り】
(1)明るい光。光線。「月の―」「―がさす」
(2)(「灯」とも書く)ともしび。灯火。「―をつける」「―をともす」
(3)疑いを晴らす証拠。あかし。
→明かりが立つ
(4)ある期間が終わること。特に,諒闇(リヨウアン)などがあけること。あけ。「諒闇の御―/御湯殿上(永禄一)」
あかり=が立・つ🔗⭐🔉
――が立・つ
疑いが晴れる。無実が証明される。「一通り明り立つまで,命を惜むは武士の習ひ/桐一葉(逍遥)」
あかり-さき【明(か)り先】🔗⭐🔉
あかり-さき [0] 【明(か)り先】
光がさしてくる方。また,光のさす明るい所。「陽気な店の―に/爛(秋声)」
あかり-しょいん【明(か)り書院】🔗⭐🔉
あかり-しょいん ―
ン [4] 【明(か)り書院】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)

あかり-しょうじ【明(か)り障子】🔗⭐🔉
あかり-しょうじ ―シヤウ― [4] 【明(か)り障子】
明かりを取り入れるために,片面に白紙を貼った障子。今日の障子のこと。紙障子。あかりそうじ。「妻戸に―たてたり/宇治拾遺 5」
→障子(シヨウジ)
あかり-どこ【明(か)り床】🔗⭐🔉
あかり-どこ [3] 【明(か)り床】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)
あかり-とり【明(か)り取り】🔗⭐🔉
あかり-とり [3][0] 【明(か)り取り】
「明かり窓(マド)」に同じ。
あかり-まど【明(か)り窓】🔗⭐🔉
あかり-まど [4] 【明(か)り窓】
室内に光を取り入れるための窓。明かり取り。
あき【空き・明き】🔗⭐🔉
あき [0] 【空き・明き】
(1)中に物が詰まっていないこと。余地があること。また,その場所。「座席に―がある」「行間の―が狭い」
(2)地位・役職などに欠員があること。「ポストに―ができる」
(3)使用していないこと。また,そのもの。「―の部屋がある」「―の茶碗」
(4)使う予定のない時間。ひま。「次の授業までに二時間の―がある」
あき-じろ【空き城・明き城】🔗⭐🔉
あき-じろ [0] 【空き城・明き城】
守備する兵のいない城。
あき-だな【空き店・明き店】🔗⭐🔉
あき-だな [0] 【空き店・明き店】
人の住んでいない家。あきや。
あき-て【空き手・明き手】🔗⭐🔉
あき-て 【空き手・明き手】
(1)(杖(ツエ)を持つ右手に対して)あいている方の手。左手。また,左の方。「おつと―の方へ/洒落本・通人三国師」
(2)手のあいている人。手すき。手明き。「―のものは大道具を錺(カザ)り付け/滑稽本・八笑人」
あき-の-かた【明きの方】🔗⭐🔉
あき-の-かた 【明きの方】
「恵方(エホウ)」に同じ。
あき-の-ほう【明きの方】🔗⭐🔉
あき-の-ほう ―ハウ 【明きの方】
「恵方(エホウ)」に同じ。
あき-び【明き日】🔗⭐🔉
あき-び 【明き日】
遊女の,客のない暇な日。「お敵の方から―を頼み,慕うて来るは知れた事/浮世草子・禁短気」
あき-ま【空き間・明き間】🔗⭐🔉
あき-ま [0] 【空き間・明き間】
(1)あいている部屋。空室。あきべや。
(2)物と物とのあいだのすき間。間隙(カンゲキ)。
あき-めくら【明き盲】🔗⭐🔉
あき-めくら [3] 【明き盲】
(1)目はあいているが,物の見えない人。
(2)文盲(モンモウ)。
あき-らか【明らか】🔗⭐🔉
あき-らか [2] 【明らか】 (形動)[文]ナリ
(1)光があかるくて,物の様子がはっきりしているさま。あかるい。「風のない―な空の下に/彼岸過迄(漱石)」
(2)事柄が,だれにもわかるようにはっきりしているさま。疑いをはさむ余地のないさま。明白なさま。「事件の全貌が―になる」「―に彼の方が間違っている」「勝ち目のないことは―だ」
(3)晴れやかで,快活なさま。明朗。「むつかしく物思し乱れず―にもてなし給ひて/源氏(若菜下)」
(4)道理にあかるいさま。物事をよく理解しているさま。賢明。「―ならん人の,まどへる我等を見んこと,掌(タナゴコロ)の上の物を見んがごとし/徒然 194」
(5)目がよく見えるさま。「涙を以て眼(マナコ)を洗ふに,眼終(ツイ)に出で来て―なる事を得て本の如く也/今昔 4」
あきら-け・し【明らけし】🔗⭐🔉
あきら-け・し 【明らけし】 (形ク)
(1)あかるく澄んでいる。清らかだ。曇りがない。「―・き鏡にあへば過ぎにしも今行末の事も見えけり/大鏡(後一条)」
(2)はっきりしている。明白である。「―・く吾知ることを/万葉 3886」
(3)物事の道理がわかっている。賢明だ。「かく末の世の―・き君として/源氏(若菜上)」
あきら・む【明らむ】🔗⭐🔉
あきら・む 【明らむ】
■一■ (動マ四)
物事があきらかになる。確かめられる。「おぼつかなさの,―・むかたなし/たまきはる」
■二■ (動マ下二)
⇒あきらめる
あきら・める【明らめる】🔗⭐🔉
あきら・める [4] 【明らめる】 (動マ下一)[文]マ下二 あきら・む
(1)物事の事情・理由をあきらかにする。「創造の神秘を―・めて見なさい/肖像画(四迷)」
(2)心をあかるくする。心を晴らす。「陸奥(ミチノク)の小田なる山に金(クガネ)ありと申(モウ)したまへれ御心を―・め給ひ/万葉 4094」
あ・く【開く・空く・明く】🔗⭐🔉
あ・く [0] 【開く・空く・明く】
■一■ (動カ五[四])
□一□(自動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物が動いて,人や物の通り道ができる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「ドアが―・く」「ふたが固くて―・かない」
(2)戸にかけられていた錠がはずれる。「いくらやってもかぎが―・かない」
(3)商店の営業や興業が始まる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「デパートは朝一〇時に―・く」「初日が―・く」
(4)中身が消費されて容器がからになる。《空》
⇔みたす
「グラスが―・く」
(5)部屋・建物・土地・座席などを占めていた人や物がなくなり,空間や余地ができる。《空・明》「この会議室は三時まで―・かない」「この部屋は三月末には―・きます」「混んでいて―・いた席が見つからない」
(6)穴・空間・間隔などが生ずる。《空・明》「道路に穴が―・いた」「電車とホームの間が広く―・いている」「間隔が―・かないように並ぶこと」「行間が―・き過ぎている」
(7)欠員が生ずる。《空・明》「教授のポストが―・く」
(8)使用中だった物が,用が済んで使われなくなる。《空・明》「その電卓,―・いたら貸して下さい」
(9)仕事が終わってひまになる。手がすく。《空・明》「私は今日は夕方五時に体が―・きます」「手の―・いている人は手伝ってください」
(10)ある状態の期間が終わって,別の状態に移る。「喪(モ)が―・く」「今日は私の年季(ネン)が―・きまするか/うつせみ(一葉)」
〔▽(4)〜(9) ⇔ふさがる〕
□二□(他動詞)
(自分の目や口を)あける。ひらく。「口を―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒あける
[慣用] 穴が―・手が―・蓋(フタ)が―・幕が―・埒(ラチ)が―
あくる【明くる】🔗⭐🔉
あくる [0] 【明くる】 (連体)
〔動詞「明く」の連体形から〕
次の。翌。「―三一日に出発する」
あくる-あさ【明くる朝】🔗⭐🔉
あくる-あさ [4] 【明くる朝】
次の日の朝。翌朝。
あくる-あした【明くる朝】🔗⭐🔉
あくる-あした 【明くる朝】
「あくるあさ」に同じ。「―逢はずまにして今そ悔しき/万葉 3769」
あくる-きょう【明くる今日】🔗⭐🔉
あくる-きょう ―ケフ 【明くる今日】
その次の日にあたる今日。次の日。「―は心のどかに/栄花(駒競べの行幸)」
あくる-つき【明くる月】🔗⭐🔉
あくる-つき [5][0] 【明くる月】
次の月。翌月。
あくる-とし【明くる年】🔗⭐🔉
あくる-とし [5][0] 【明くる年】
次の年。翌年。
あくる-ひ【明くる日】🔗⭐🔉
あくる-ひ [4][0] 【明くる日】
次の日。翌日。
あくれ-ば【明くれば】🔗⭐🔉
あくれ-ば 【明くれば】 (連語)
夜が明けると。翌日になると。「―師走の三〇日」
あけ【明け】🔗⭐🔉
あけ [0] 【明け】
(1)夜が明けること。明け方。
⇔暮れ
「―の明星」
(2)他の語と複合して用いられる。(ア)ある期間が終わること。また,終わった直後。「連休―」「梅雨―」(イ)新しい年,新しい日に替わること。「―四歳の馬」
あけ-がた【明け方】🔗⭐🔉
あけ-がた [0] 【明け方】
夜が明けようとする頃。
⇔暮れ方
あけ-がらす【明け烏】🔗⭐🔉
あけ-がらす [3] 【明け烏】
(1)夜明けに鳴く烏。また,その鳴き声。
(2)新内の曲名「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の通称。
(3)人情噺の発端が独立した落語。息子の時次郎が余り堅過ぎるのを心配した父親が,だまして吉原の遊女屋へ行かせる。初め厭がっていた時次郎は遊女浦里の虜となる。
あけ-くら・す【明け暮らす】🔗⭐🔉
あけ-くら・す 【明け暮らす】 (動サ四)
月日を送る。明かし暮らす。「本意もなきやうなるさまに―・し侍りつつ/源氏(鈴虫)」
あけ-くれ【明け暮れ】🔗⭐🔉
あけ-くれ [2][0] 【明け暮れ】 (名)スル
(1)朝と晩。朝夕。
(2)そのことをして毎日を過ごすこと。「調査に―する」
(3)(副詞的に用いて)明けても暮れても。いつも。しじゅう。「今に目に付き候て―忘れやらず/金色夜叉(紅葉)」
あけ-ぐれ【明け暗れ】🔗⭐🔉
あけ-ぐれ 【明け暗れ】
明け方のまだ薄暗い頃。「―の朝霧隠り鳴く鶴の/万葉 509」
あけ-く・れる【明け暮れる】🔗⭐🔉
あけ-く・れる [4][0] 【明け暮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あけく・る
(1)その事をして毎日を過ごす。熱中する。「読書に―・れる」
(2)夜が明け,日が暮れる。月日が過ぎる。「心もとなくおぼしつつ―・るるに/源氏(野分)」
あけ-すけ【明け透け】🔗⭐🔉
あけ-すけ [0] 【明け透け】 (名・形動)[文]ナリ
隠すことなく,遠慮をせずにはっきりとあらわす・こと(さま)。露骨。「―にものを言う」「―な態度で語る」
あけつげ-どり【明け告げ鳥】🔗⭐🔉
あけつげ-どり 【明け告げ鳥】
鶏(ニワトリ)の異名。「―の声無かりせば/夫木 27」
あけっ-ぱなし【明けっ放し・開けっ放し】🔗⭐🔉
あけっ-ぱなし [0] 【明けっ放し・開けっ放し】 (名・形動)
〔「あけはなし」の転〕
(1)戸や窓などをあけたままにしておくこと。「戸を―にする」
(2)「あけっぴろげ{(2)}」に同じ。「―な性格」
あけっ-ぴろげ【開けっ広げ・明けっ広げ】🔗⭐🔉
あけっ-ぴろげ [0] 【開けっ広げ・明けっ広げ】 (名・形動)
〔「あけひろげ」の転〕
(1)戸や窓などをすっかりあけておくこと。
(2)つつみ隠すところがなく,ありのままを見せる・こと(さま)。あけっぱなし。「―の性格」
あけ-て【明けて】🔗⭐🔉
あけ-て [0] 【明けて】 (副)
年が明けて。新年になって。「―二五歳になる」
あけ-の-かね【明けの鐘】🔗⭐🔉
あけ-の-かね [0] 【明けの鐘】
(1)明け六つに寺で鳴らす鐘。
(2)長唄の曲名。通称「宵は待ち」。めりやす物。男を待つ女心や別れの気持ちを唄ったもの。入門曲とされる。
あけ-のこ・る【明け残る】🔗⭐🔉
あけ-のこ・る [4] 【明け残る】 (動ラ四)
(月や星が)夜が明けても,まだ空に残っている。まだ夜が明けきらない。「―・る星の数ぞ消えゆく/風雅(雑中)」
あけ-の-ころも【明けの衣】🔗⭐🔉
あけ-の-ころも 【明けの衣】
「あかは(明衣){(2)}」に同じ。
あけ-の-つき【明けの月】🔗⭐🔉
あけ-の-つき [0]-[5] 【明けの月】
有明の月。残月。
あけ-の-はる【明けの春】🔗⭐🔉
あけ-の-はる [4] 【明けの春】
年の初め。[季]新年。《あばら家や其身その儘―/一茶》
あけ-の-ひ【明けの日】🔗⭐🔉
あけ-の-ひ 【明けの日】
あくる日。その翌日。[日葡]
あけ-の-みょうじょう【明けの明星】🔗⭐🔉
あけ-の-みょうじょう ―ミヤウジヤウ [0] 【明けの明星】
明け方,東の空に見える金星。夜明けの明星。あかぼし。
⇔宵の明星
あけ-はなし【明け放し・開け放し】🔗⭐🔉
あけ-はなし [0] 【明け放し・開け放し】 (名・形動)
(1)「あけっぱなし{(1)}」に同じ。「門を―にする」
(2)「あけっぱなし{(2)}」に同じ。「東京は田舎と違つて万事が―だから/三四郎(漱石)」
あけ-はな・す【明け放す・開け放す】🔗⭐🔉
あけ-はな・す [4] 【明け放す・開け放す】 (動サ五[四])
(1)戸や窓をすっかり開ける。また,あけたままにしておく。あけはなつ。「―・した窓から涼しい風が入ってくる」
(2)隠し立てせず,ありのままに話したり見せたりする。「お互に―・してしまふことが出来る/野菊之墓(左千夫)」
あけ-はな・つ【明け放つ・開け放つ】🔗⭐🔉
あけ-はな・つ [4] 【明け放つ・開け放つ】 (動タ五[四])
「あけはなす{(1)}」に同じ。「―・たれた窓」
あけ-はな・れる【明け離れる】🔗⭐🔉
あけ-はな・れる [5] 【明け離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あけはな・る
夜がすっかり明ける。あけわたる。「鶏鳴暁(アカツキ)を告げて夜は―・れた/薄命のすず子(お室)」
あけ-はら・う【明け払う・開け払う】🔗⭐🔉
あけ-はら・う ―ハラフ [4] 【明け払う・開け払う】 (動ワ五[ハ四])
あけはなす。「客間の障子を―・つて…対座つてゐた/社会百面相(魯庵)」
あけ-ばん【明け番】🔗⭐🔉
あけ-ばん [0] 【明け番】
(1)宿直や夜通しの勤務が終わること。また,その人。
(2)宿直などの勤務についた翌日の休み。
(3)半夜交替の当直で,明け方の番。
あけ-ひろ・げる【明け広げる・開け広げる】🔗⭐🔉
あけ-ひろ・げる [0][5] 【明け広げる・開け広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あけひろ・ぐ
戸や窓などをすっかりあける。「仕切りの障子を―・げる」
あけ-むつ【明(け)六つ】🔗⭐🔉
あけ-むつ [0] 【明(け)六つ】
江戸時代の時刻法で,明け方の六つ時。季節により変動するが,およそ今の六時頃。卯の刻。また,その時刻に鳴らす鐘。朝六つ。
⇔暮れ六つ
あけ-やす・い【明け易い】🔗⭐🔉
あけ-やす・い [4] 【明け易い】 (形)[文]ク あけやす・し
夏の夜が短く,夜が明けるのが早いさま。[季]夏。《明易き第一峰のお寺かな/虚子》
あけやら-ぬ【明けやらぬ】🔗⭐🔉
あけやら-ぬ 【明けやらぬ】 (連語)
まだ夜が十分明けきっていない。「―空」
あけ-ゆ・く【明け行く】🔗⭐🔉
あけ-ゆ・く [3] 【明け行く】 (動カ五[四])
夜が次第に明けてゆく。「―・く山々」
あ・ける【明ける・空ける・開ける】🔗⭐🔉
あ・ける [0] 【明ける・空ける・開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あ・く
□一□(他動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物を動かして,人や物が通り抜けられるようにする。ひらく。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「箱のふたを―・ける」「引出しを―・ける」
(2)錠(ジヨウ)がかけられているのを鍵を使ったりしてはずす。「玄関のかぎを―・ける」
(3)閉じているものを,左右・上下・四方などにひろげる。《開》
⇔とじる
「手紙を―・ける」「風呂敷包を―・ける」
(4)営業や興行活動を始める。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「うちの店は朝八時から夜八時まで―・けています」
(5)なかの物を出したり,消費したりして,容れ物を何も入っていない状態にする。《空》
⇔みたす
「不用の書類を処分して戸棚を―・ける」「グラスを―・ける」「さあ,一気に―・けてください」
(6)建物や部屋の中にいた人が,そこを一時的に離れる。留守にする。《空・明》「出張で一週間ほど家を―・ける」
(7)部屋・建物・土地などを占用していた人がそこをどいたりして,他の人がそこを使えるようにする。《明・空》「三時にはこの会議室を―・けてもらいたい」「救急車が通りますから道を―・けて下さい」
(8)穴・空間・間隔などをつくる。また,間隔を広げる。《明・空》
⇔ふさぐ
⇔つめる
「鉄板にドリルで穴を―・ける」「机と机の間を少し―・ける」「一行―・けて書く」
(9)中の物を他の場所にうつす。《空・明》「花瓶の水を流しに―・ける」
(10)その時間を自由に使えるようにする。《空・明》「土曜の午後は時間を―・けておいて下さい」
(11)閉じていた自分の口や目をあいた状態にする。ひらく。あく。
⇔とじる
《開》「薄目を―・ける」
□二□(自動詞)
(1)夜が終わって朝になり,あたりが明るくなる。《明》
⇔暮れる
「夜(ヨ)が―・ける」
(2)時間が経過して次の新しい年・日や季節が始まる。主語を示すことはない。《明》
⇔暮れる
「―・けて八月二日,いよいよ頂上をめざす日だ」「―・けましておめでとうございます」
(3)ある特別の状態の期間が終わって,普通の状態に戻る。おわる。《明》「長かった梅雨(ツユ)がようやく―・けた」「喪(モ)が―・ける」「年季が―・ける」
[慣用] 穴を―・寒が―・年が―・年季が―・蓋(フタ)を―・幕を―・水を―・埒(ラチ)を―/夜も日も明けない
明けても暮れても🔗⭐🔉
明けても暮れても
毎日毎日。年中。常に。
明けましておめでとうございます🔗⭐🔉
明けましておめでとうございます
年頭を祝う挨拶の言葉。
あけ-わたし【明け渡し】🔗⭐🔉
あけ-わたし [0] 【明け渡し】
土地・建物・部屋などを,立ち退いて他人に委ねること。「城の―」
あけ-わた・す【明け渡す】🔗⭐🔉
あけ-わた・す [4] 【明け渡す】 (動サ五[四])
土地・建物・部屋などを,立ち退いて他人に渡す。「ついに家を―・す」「首位の座を―・す」
[可能] あけわたせる
あけ-わた・る【明け渡る】🔗⭐🔉
あけ-わた・る [4] 【明け渡る】 (動ラ五[四])
夜がすっかり明ける。「夜はほのぼのと―・り/西洋道中膝栗毛(魯文)」
さや【明・清】🔗⭐🔉
さや 【明・清】 (副)
(多く「に」を伴って)
(1)あざやかなさま。はっきりしているさま。「背なのが袖も―に振らしつ/万葉 3402」
(2)清らかなさま。さっぱりしているさま。「菅畳(スガダタミ)いや―敷きて我が二人寝し/古事記(中)」
(3)音が静かな中にひびくさま。木の葉などがざわめくさま。さらさらと。ざわざわと。「笹の葉はみ山も―にさやげども/万葉 133」
さや-か【明か・清か】🔗⭐🔉
さや-か [1] 【明か・清か】 (形動)[文]ナリ
(1)はっきりしているさま。明るいさま。「月は―に照り/武蔵野(独歩)」
(2)音の高く澄んださま。さえて聞こえるさま。「―な笛の音」「裾捌(スソサバキ)の音最(イト)―に/外科室(鏡花)」
[派生] ――さ(名)
さや-け・し【明けし・清けし】🔗⭐🔉
さや-け・し 【明けし・清けし】 (形ク)
(1)気候はさわやかで大気は清澄,万物は見た目にもはっきりしている。あざやかである。[季]秋。「月影―・く,空の色青く/即興詩人(鴎外)」「さえわたる池の鏡の―・きに/源氏(賢木)」
(2)音が高く澄んでいる。響きがさえている。「行く水の音も―・く/万葉 4003」
(3)清い。いさぎよい。「古(イニシエ)ゆ―・く負ひて来にしその名そ/万葉 4467」
[派生] ――さ(名)
みょう【明】🔗⭐🔉
みょう ミヤウ [1][0] 【明】
□一□〔仏〕
(1)智慧(チエ)。煩悩(ボンノウ)の闇を破ることからいう。
(2)真言。
□二□他の語の上に付いて,接頭語的に用いて,表現する時点を基準として,次の,次にくる,などの意を表す。「―一七日」「―昭和六四年」
みん【明】🔗⭐🔉
みん 【明】
中国,朱元璋(シユゲンシヨウ)の建てた王朝(1368-1644)。江南に興り,元を北方に追い中国を統一。永楽帝の時,南京から北京に遷都,蒙古・南海に遠征して最盛期を迎えた。のち北虜南倭(ホクリヨナンワ)に苦しみ,宦官(カンガン)の専横や党争,農民反乱が絶えず,李自成に国都を占領され滅亡。
めい【明】🔗⭐🔉
めい [1] 【明】
(1)明るさ。明るい部分。
⇔暗
「―と暗」
(2)物事の道理があきらかであること。また,道理を見分ける力。「先見の―」
(3)物を見る力。視力。「幼(イトケナ)くして―を失し/伊沢蘭軒(鴎外)」
あかす【明かす】(和英)🔗⭐🔉
あかり【明り】(和英)🔗⭐🔉
あかりとり【明り取り】(和英)🔗⭐🔉
あかりとり【明り取り】
⇒明り窓.
あくる【明くる日(月)】(和英)🔗⭐🔉
あくる【明くる日(月)】
(the) next day(month);the following day(month).
あけ【明け】(和英)🔗⭐🔉
あけがた【明け方に】(和英)🔗⭐🔉
あけがた【明け方に】
toward daylight.
あけくれ【明け暮れ】(和英)🔗⭐🔉
あけくれ【明け暮れ】
morning and evening;day and night;all the time.→英和
あけても【明けても暮れても】(和英)🔗⭐🔉
あけても【明けても暮れても】
day in and day out;all the time.→英和
しあさって【明々後日】(和英)🔗⭐🔉
しあさって【明々後日】
two days after tomorrow;three days hence.
みょうみょうごにち[ねん]【明々後日(年)】(和英)🔗⭐🔉
みょうみょうごにち[ねん]【明々後日(年)】
in three days (years);in three days' (years') time.
めいめい【明々白々な】(和英)🔗⭐🔉
めいめい【明々白々な】
crystal-clear.
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