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き-し-かた【来し方】🔗🔉

き-し-かた 【来し方】 (連語) 〔「き」は動詞「く(来)」の連用形,「し」は過去の助動詞「き」の連体形〕 (1)過ぎ去った時。過去。こしかた。「―の事なども人知れず思ひ出でけり/源氏(夕顔)」 (2)やってきた方向・経路。「住吉の―慕ふあとの白波/新千載(雑上)」 →こしかた

きしかた-ゆくすえ【来し方行く末】🔗🔉

きしかた-ゆくすえ ―ス 【来し方行く末】 (1)過ごしてきた日々とこれから先の日々。「―おもひ続け給ふに/源氏(須磨)」 (2)来た方向とこれから行く方向。「ある時には,―も知らず,海にまぎれむとしき/竹取」

こ-しかた【来し方】🔗🔉

こ-しかた 【来し方】 (連語) 〔「こ」は動詞「来(ク)」の未然形,「し」は助動詞「き」の連体形〕 (1)通ってきた所・方向。「―の山は霞み,はるかにて/源氏(須磨)」 (2)過ごしてきた時間。過去。「身の罪を白状して,其―の事実を語りぬ/当世書生気質(逍遥)」 〔平安時代中期までは(1)は「こしかた」,(2)は「きしかた」と区別されていたが,平安末期から乱れた〕

こしかた-ゆくすえ【来し方行く末】🔗🔉

こしかた-ゆくすえ ―ス 【来し方行く末】 (1)過去と未来。前後。「心の内は―の事も,来ん世の闇もよろづ思ひ忘れて/とはずがたり 4」 (2)通り過ぎてきた方向と,これからの行く先。「はるばる一通りは―野原なり/とはずがたり 4」

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