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き‐し‐かた【来し方】🔗⭐🔉
き‐し‐かた【来し方】
〔連語〕《「き」は動詞「く(来)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》
過ぎ去った時。過去。こしかた。「―を懐かしむ」「―を思ひ出づるもはかなきを行く末かけて何頼むらむ」〈源・総角〉
通りすぎてきた場所・方向。通過した所。こしかた。「―を見やれば、うみづらに並べて集まりたる屋どもの前に」〈かげろふ・中〉→こしかた(来し方)


きしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】‐ゆくすゑ🔗⭐🔉
きしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】‐ゆくすゑ
〔連語〕
過去と未来。来し方行く先。「―を思う」
過ぎてきた方向・場所と、これから行く方向・場所。来し方行く先。「―も知らず、海にまぎれむとしき」〈竹取〉


こ‐し‐かた【来し方】🔗⭐🔉
こ‐し‐かた【来し方】
〔連語〕《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》
過ぎ去った時。過去。きしかた。「―は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎・末枯〉
通り過ぎてきた場所・方向。「―の山は霞(かす)み、はるかにて」〈源・須磨〉◆
の意は、平安中期には「きしかた」を用いた。平安末期にはその区別がはっきりしなくなり、鎌倉時代に入ると
両意に「こしかた」が使われるようになった。





こしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】‐ゆくすゑ🔗⭐🔉
こしかた‐ゆくすえ【来し方行く末】‐ゆくすゑ
〔連語〕
過去と未来。「眠られぬ儘に―を思い回(めぐ)らせば回らすほど」〈二葉亭・浮雲〉
通り過ぎてきた方向と、これから行く方向。「はるばる一通りは―野原なり」〈とはずがたり・四〉


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