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かき【柿】🔗🔉

かき [0] 【柿】 (1)カキノキ科の落葉高木。山中に自生し,また果樹として古くから栽植される。雌雄同株。秋に多肉の液果を結び,熟して黄赤色となる。甘柿と渋柿があり,甘柿には富有柿・次郎柿など多くの栽培品種がある。渋柿は干し柿などにする。[季]秋。 (2)「柿色」の略。「―の衣」 (3)柿色の布子(ヌノコ)。柿衣(カキソ)。「八年の年季で―の仕着せ也/柳多留 85」

かきあわせ-ぬり【柿合(わ)せ塗り】🔗🔉

かきあわせ-ぬり カキアハセ― [0] 【柿合(わ)せ塗り】 素地(キジ)に柿渋を下地として施し,黒・朱などで彩色したのち,漆の上塗りをした簡易な漆塗り。日用家具類に多く用いる。柿合わせ。

かき-いろ【柿色】🔗🔉

かき-いろ [0] 【柿色】 (1)柿の実の色に似た黄赤色。 (2)柿の渋の色に似た赤茶色。柿渋色。 (3)ベンガラに少し黒を入れた暗褐色。

かきいろ-がみ【柿色紙】🔗🔉

かきいろ-がみ [4] 【柿色紙】 柿色に染めた紙。伊豆国修善寺付近の特産。

かき-うちわ【柿団扇】🔗🔉

かき-うちわ ―ウチハ [4][3] 【柿団扇】 柿渋をひいた紙を貼った団扇。渋団扇。

かきうり【柿売】🔗🔉

かきうり 【柿売】 狂言「合柿(アワセガキ)」の別名。

かきえもん【柿右衛門】🔗🔉

かきえもん カキモン 【柿右衛門】 ⇒酒井田柿右衛門(サカイダカキエモン)

かき-がみ【柿紙】🔗🔉

かき-がみ [0] 【柿紙】 柿渋をひいた紙。渋紙。

かき-ぐすり【柿薬】🔗🔉

かき-ぐすり [3] 【柿薬】 焼き物の釉(ウワグスリ)の一。瀬戸焼や益子焼(マシコヤキ)などの甕(カメ)などに見られる,鉄分の多い褐色の釉。

かき-ごろも【柿衣】🔗🔉

かき-ごろも [3] 【柿衣】 「柿(カキ)の衣(コロモ)」に同じ。

かき-しぶ【柿渋】🔗🔉

かき-しぶ [0] 【柿渋】 渋柿の若い果実から搾った汁を発酵させ濾(コ)した液。漆器の下塗りや,木・麻・紙などの防水・防腐剤として塗る。

かき-ず【柿酢】🔗🔉

かき-ず [2] 【柿酢】 甘柿の落果を発酵させて作った酢。

かき-そ【柿衣・柿麻】🔗🔉

かき-そ 【柿衣・柿麻】 柿の渋で染めた布。また,その布で作った衣類。江戸で,酒屋の奉公人の仕着せに用いた。かき。「桟留に成て―の渋がぬけ/柳多留 53」

かき-ぞめ【柿染(め)】🔗🔉

かき-ぞめ [0] 【柿染(め)】 柿色に染めること。また,その染め物。柿色染め。

かきだ-がわ【柿田川】🔗🔉

かきだ-がわ ―ガハ 【柿田川】 静岡県駿東(スントウ)郡清水町を流れる狩野川の支流。富士山の湧泉を水源とする。長さ約1キロメートル。

かき-つきげ【柿月毛】🔗🔉

かき-つきげ [3] 【柿月毛】 馬の毛色の名。月毛の赤みをおびたもの。あかつきげ。こうばいつきげ。

かき-てのごい【柿手拭い】🔗🔉

かき-てのごい ―テノゴヒ [3] 【柿手拭い】 「渋手拭(シブテヌグ)い」に同じ。

かき-なます【柿膾】🔗🔉

かき-なます [3] 【柿膾】 細く削った大根・人参に干し柿を切りまぜたなます。

かきのき-きんすけ【柿木金助】🔗🔉

かきのき-きんすけ 【柿木金助】 1712年大凧(オオダコ)に乗って名古屋城の金の鯱(シヤチ)の鱗(ウロコ)を盗んだといわれる尾張の盗賊。これを脚色したものに初世並木五瓶(ゴヘイ)作「けいせい黄金(コガネノシヤチホコ)」などがある。

かき-の-ころも【柿の衣】🔗🔉

かき-の-ころも 【柿の衣】 山伏の着る,柿の渋で染めた衣。「―にあやい笠といふ物着て/増鏡(春の別れ)」

かき-の-たね【柿の種】🔗🔉

かき-の-たね [4] 【柿の種】 (1)柿の種子。 (2)柿の種子の形をした唐辛子をきかせたあられ。

かきのは-ぐさ【柿葉草】🔗🔉

かきのは-ぐさ [4] 【柿葉草】 ヒメハギの一種。葉がカキの葉に似ている。中部以西の山林に生える。

かき-の-へた【柿の蔕】🔗🔉

かき-の-へた [0] 【柿の蔕】 高麗茶碗の一。全体の形,色合いあるいは高台の具合が柿の蔕に似ることからの名という。古来しばしば魚屋(トトヤ)と混同された。胎土は鉄分が多く砂が混じり,青みがかった釉(ウワグスリ)が薄くかかる。

かき-の-もと【柿本】🔗🔉

かき-の-もと 【柿本】 (1)〔歌聖柿本人麻呂の流れであるという意識から〕 中世,狂歌に対し,正統の和歌また,それを詠む一派。「―は世の常の歌,これを有心(ウシン)と名づく。栗の本は狂歌,これを無心と云ふ/井蛙抄」 →栗本(クリノモト) (2)優雅な趣の連歌。有心の連歌。

かきのもと-しゅう【柿本衆】🔗🔉

かきのもと-しゅう 【柿本衆】 和歌を手本にした典雅な趣の連歌,いわゆる「有心(ウシン)連歌」を詠んだ人々の称。有心衆。 〔鎌倉時代の初めに後鳥羽上皇の御所でいわれはじめた〕 →栗本衆(クリノモトシユウ)

かきのもと【柿本】🔗🔉

かきのもと 【柿本】 姓氏の一。

かきのもと-じんじゃ【柿本神社】🔗🔉

かきのもと-じんじゃ 【柿本神社】 柿本人麻呂を祀(マツ)る神社。島根県益田市と兵庫県明石市人丸町の二か所ある。いずれも現在の社殿は江戸初期の造営。人丸神社。

かきのもと-の-ひとまろ【柿本人麻呂】🔗🔉

かきのもと-の-ひとまろ 【柿本人麻呂】 天武・持統・文武朝の歌人。日並皇子(ヒナミシノミコ)・高市皇子(タケチノミコ)の大舎人(オオトネリ)といわれる。万葉集の代表的な歌人。長歌,特に挽歌に優れ,枕詞・序詞などの和歌技巧を駆使した荘重雄大な歌風によって,後世歌聖としてたたえられた。生没年未詳。 〔名は「人丸」とも書き,「ひとまる」とも読む〕

かき-のれん【柿暖簾】🔗🔉

かき-のれん [3] 【柿暖簾】 紺地に紋所を柿色で染め抜いた暖簾。江戸初期,下級の遊女屋で用いたことから,その店,またそこの遊女をもさした。

かき-ひたし【柿浸し】🔗🔉

かき-ひたし 【柿浸し】 干し柿を刻み,酒に浸したもの。「―の汁をものの葉につけて参らすれど/栄花(後悔の大将)」

かき-もみじ【柿紅葉】🔗🔉

かき-もみじ ―モミヂ [3] 【柿紅葉】 晩秋,柿の葉が紅葉すること。また,その葉。[季]秋。《境内に俗家四五戸や―/虚子》

かきやまぶし【柿山伏】🔗🔉

かきやまぶし 【柿山伏】 狂言の一。山伏が柿を盗もうとするところを柿の持ち主に見つかり,猿や鳶(トビ)などのまねをさせられる。

かき-らん【柿蘭】🔗🔉

かき-らん [2] 【柿蘭】 ラン科の多年草。山中の湿所に生える。茎は高さ約40センチメートル。葉は卵状披針形。初夏,茎頂に柿色の花を一〇個内外つける。スズランともいうがユリ科のスズランとは別。

かき-わかば【柿若葉】🔗🔉

かき-わかば [3] 【柿若葉】 柿のみずみずしい若葉。[季]夏。

かき【柿】(和英)🔗🔉

かき【柿】 a persimmon (tree (木)).→英和 柿色 yellowish brown.

こけら【柿】(和英)🔗🔉

こけら【柿】 a shingle (板).→英和 柿落し opening of a new theater.

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