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きり【桐】🔗⭐🔉
きり [0] 【桐】
(1)ゴマノハグサ科の落葉高木。古くから各地で植栽される。葉は長い柄がある大きな広卵形で,軟腺毛を密生。初夏,枝頂に淡紫色の花を多数円錐状につける。材は軽く狂いが少ないので箪笥(タンス)・琴・下駄などにする。
〔「桐の花」は [季]夏。《―の花日かげを為すに至らざる/虚子》〕
(2)模様・紋章の一。桐の花や葉を図案化したもの。皇室の紋章。また神紋にも用いられる。五七の桐,五三の桐など。
→桐の薹(ト)
(3)花札で一二月にあたる札。
(4)〔胴に桐材を用いるので〕
琴の異名。
(5)〔桐紋の極印(ゴクイン)を打ってあるので〕
大判・小判,また,金銭の異名。
桐(2)
[図]

きり-あさ【桐麻】🔗⭐🔉
きり-あさ [0] 【桐麻】
イチビの別名。
きり-あぶら【桐油】🔗⭐🔉
きり-あぶら [3] 【桐油】
⇒とうゆ(桐油)
きり-がみ【桐紙】🔗⭐🔉
きり-がみ [0] 【桐紙】
桐の木を紙のように薄く削ったもの。ボール箱などの表面に貼る。
きり-が-やつ【桐ヶ谷】🔗⭐🔉
きり-が-やつ [3] 【桐ヶ谷】
〔もと鎌倉桐ヶ谷から出たのでいう〕
桜の品種の一。一重咲きもあるが多くは八重咲きで,薄紅色。最高の品種とされている。八重一重。
きりたけ【桐竹】🔗⭐🔉
きりたけ 【桐竹】
文楽の人形遣いの家名。
きりたけ-もんじゅうろう【桐竹紋十郎】🔗⭐🔉
きりたけ-もんじゅうろう ―モンジフラウ 【桐竹紋十郎】
(1847?-1910)(初世)文楽の人形遣い。大阪生まれ。本名,小林福太郎。桐竹門十郎の子。明治期の代表的女方遣い。
きりつぼ【桐壺】🔗⭐🔉
きりつぼ 【桐壺】
(1)〔壺(=中庭)に桐の木が植えられていたことから〕
淑景舎(シゲイシヤ)の別名。
(2)源氏物語の巻名。第一帖。
きりつぼ-の-みかど【桐壺の帝】🔗⭐🔉
きりつぼ-の-みかど 【桐壺の帝】
源氏物語の作中人物。光源氏・朱雀帝・八の宮の父。また,冷泉帝の表面上の父。物語の冒頭よりすでに在位し,花の宴の巻と葵の巻の間で譲位,賢木(サカキ)の巻で崩御。桐壺の更衣を愛し,その死後,藤壺を入内(ジユダイ)させる。
きり-に-ほうおう【桐に鳳凰】🔗⭐🔉
きり-に-ほうおう ―ホウワウ [0]-[3] 【桐に鳳凰】
家紋の一。翼を左右に張った鳳凰を上にし,桐の葉と花とを下に配して円形に形づくったもの。
きりの【桐野】🔗⭐🔉
きりの 【桐野】
姓氏の一。
きりの-としあき【桐野利秋】🔗⭐🔉
きりの-としあき 【桐野利秋】
(1838-1877) 幕末・維新期の志士・軍人。薩摩藩出身。初め中村半次郎と称す。戊辰(ボシン)戦争に従軍。新政府では陸軍少将。征韓論分裂により西郷隆盛とともに下野し,西南の役で戦死。
きりのき-ずみ【桐の木炭】🔗⭐🔉
きりのき-ずみ [4] 【桐の木炭】
桐の木を焼いてつくった炭。粉末にして火薬に混ぜたり,懐炉灰に用いる。
きり-の-と【桐の薹】🔗⭐🔉
きり-の-と 【桐の薹】
〔「きりのとう」の転〕
(1)模様・紋章の一。「九七桐」「五七桐」「五三桐」の総称。
(2)〔(1)の紋が刻印されていたところから〕
小判・一分金(イチブキン)など判金の異名。「やり手までも光をかざる―をもらひ/浮世草子・一代男 7」
きりのはな【桐の花】🔗⭐🔉
きりのはな 【桐の花】
歌集。北原白秋作。1913年(大正2)刊。日本の伝統的形式の短歌に,都会的・西洋的な近代的詩情を導入,新鮮な美しさを示す白秋の第一歌集。
きり-ばたけ【桐畑】🔗⭐🔉
きり-ばたけ [3] 【桐畑】
桐を栽培している畑。
きりはら【桐原】🔗⭐🔉
きりはら 【桐原】
長野県松本市東部にあった地名。古代,桐原牧が置かれ,放牧地として知られた。((歌枕))「あふさかのせきの岩かどふみならし山たちいづる―の駒/拾遺(秋)」
〔長野市近辺とする説もある〕
きり-ひおけ【桐火桶】🔗⭐🔉
きり-ひおけ ―ヒヲケ [3] 【桐火桶】
桐の木の幹を輪切りにし,中を刳(ク)り取って作った火鉢。桐火鉢。
きり-ひとは【桐一葉】🔗⭐🔉
きり-ひとは [4] 【桐一葉】
一枚の桐の葉。他の木より早く落葉する桐の葉一枚から秋の来たのを知ること。一葉(ヒトハ)。[季]秋。《―日当りながら落ちにけり/虚子》
→一葉(イチヨウ)落ちて天下の秋を知る(「一葉」の句項目)
きりひとは【桐一葉】🔗⭐🔉
きりひとは 【桐一葉】
戯曲。坪内逍遥作。1894年(明治27)から翌年にかけて「早稲田文学」に発表。1904年初演。豊臣家没落を題材とした史劇。
きりゅう【桐生】🔗⭐🔉
きりゅう キリフ 【桐生】
群馬県東部の市。古くから,絹織物を主とする機業都市。
きりゅう【桐生】🔗⭐🔉
きりゅう キリフ 【桐生】
姓氏の一。
きりゅう-ゆうゆう【桐生悠々】🔗⭐🔉
きりゅう-ゆうゆう キリフイウイウ 【桐生悠々】
(1873-1941) ジャーナリスト。金沢市生まれ。本名,政次。東大卒。新聞記者となり,信濃毎日新聞主筆として徹底した軍部批判の筆をふるう。また,個人雑誌「他山の石」を発刊。
とういんがくえん-よこはまだいがく【桐蔭学園横浜大学】🔗⭐🔉
とういんがくえん-よこはまだいがく ―ガク
ン― 【桐蔭学園横浜大学】
私立大学の一。1988年(昭和63)設立。本部は横浜市緑区。

とうじょう-は【桐城派】🔗⭐🔉
とうじょう-は トウジヤウ― 【桐城派】
〔中国,安徽(アンキ)省桐城の文人,方苞(ホウホウ)が首唱したことから〕
清代の古文家の一派。「唐宋八大家」の古文を理想とし,温雅で平易な中に格調を守ることを旨とし,清朝文壇の中心勢力をなした。劉大
(リユウダイカイ)・姚
(ヨウダイ)など。


とう-そ【桐塑】🔗⭐🔉
とう-そ [1] 【桐塑】
桐材の鋸屑と正麩(シヨウフ)とを練り合わせた,粘着力の強い素材を用いて人形などを作ること。胡粉や繊維や粘土の微粉を加える場合もある。
とうほうがくえん-だいがく【桐朋学園大学】🔗⭐🔉
とうほうがくえん-だいがく ―ガク
ン― 【桐朋学園大学】
私立大学の一。1955年(昭和30)設立の桐朋学園短期大学を母体とし,61年設立。本部は調布市。

とう-ゆ【桐油】🔗⭐🔉
とう-ゆ [0] 【桐油】
(1)アブラギリの種子から採った乾性油。オレイン酸のグリセリン-エステルを主成分にし,油紙をつくるときなどに使う。食用にはできない。きりあぶら。
(2)「桐油紙」の略。
(3)「桐油ガッパ」の略。
とうゆ-うるし【桐油漆】🔗⭐🔉
とうゆ-うるし [4] 【桐油漆】
桐油に滑石・密陀僧(ミツダソウ)などを混ぜ,顔料を加えた塗料。
とうゆ-ガッパ【桐油―】🔗⭐🔉
とうゆ-ガッパ [4] 【桐油―】
桐油紙で作ったカッパ。桐油。
とうゆ-がみ【桐油紙】🔗⭐🔉
とうゆ-がみ [3][0] 【桐油紙】
美濃(ミノ)紙に桐油や荏油(エノアブラ)を塗った紙。防水性があり,カッパや包装用にする。合羽紙。油紙。桐油。
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