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れき-し【歴史】🔗🔉

れき-し [0] 【歴史】 (1)人間社会が時間の経過とともに移り変わってきた過程と,その中での出来事。また,それをある秩序・観点のもとにまとめた記録・文書。「―に残る大事件」「―上の人物」 (2)ある事物が今日まで経過してきた変化の跡。経歴。来歴。「歌舞伎の―」 (3)「歴史学」の略。

れきし=は繰り返す🔗🔉

――は繰り返す 過去に起こったことは,同じような経過をたどって,何度でも起こるものである。ローマの歴史家クルティウス=ルーフスの言葉による。

れきし-か【歴史家】🔗🔉

れきし-か [0] 【歴史家】 歴史を研究している人。歴史にくわしい人。史家。

れきし-が【歴史画】🔗🔉

れきし-が ―グワ [0] 【歴史画】 神話・伝説を含めた歴史上の出来事を題材として描いた絵画。

れきし-かがく【歴史科学】🔗🔉

れきし-かがく ―クワ― [4] 【歴史科学】 (1)歴史学および歴史学の方法を援用する諸科学の総称。 (2)ウィンデルバントの科学分類上,反復できる一般的な法則をたてる自然科学に対し,反復できない一回的・個性的なものを記述する科学。

れきし-がく【歴史学】🔗🔉

れきし-がく [3] 【歴史学】 歴史を研究の対象とする学問。

れきし-がくは【歴史学派】🔗🔉

れきし-がくは [4] 【歴史学派】 一九世紀半ばから二〇世紀の初めにかけて,ドイツを中心におこった経済学の一派。スミスに始まる古典派経済学に対抗して,国民経済の歴史性や特殊性を強調,後進国ドイツを擁護するために保護貿易主義を唱えた。リスト・ロッシャー・ヒルデブラント・シュモラー・ブレンターノなどが代表。歴史派経済学派。

れきし-かん【歴史観】🔗🔉

れきし-かん ―クワン [3] 【歴史観】 歴史的世界の構造や,その変化・発展についての一つの体系的見解。歴史的世界の構造のうちでどの要因を重視し歴史の動因力と考えるかにより,国家や政治を中心にみる立場(一九世紀のドイツ史学)あるいは精神・文化現象を中心にみる立場(シュペングラー・トインビー),および階級間の闘争を重視する立場(史的唯物論)などに分かれる。史観。

れきし-げき【歴史劇】🔗🔉

れきし-げき [3] 【歴史劇】 「史劇(シゲキ)」に同じ。

れきし-げんごがく【歴史言語学】🔗🔉

れきし-げんごがく [6] 【歴史言語学】 言語学の一分野。言語の歴史的変遷を追究するもので,同系語の認定,共通祖語の再建などを目的とする比較言語学が最も重要な領域。 →記述言語学

れきし-こうこがく【歴史考古学】🔗🔉

れきし-こうこがく ―カウコ― [6] 【歴史考古学】 歴史時代を考古学的方法で研究する考古学の一分科。文字のない時代を研究する先史考古学と対比される。遺跡・出土資料のみでなく,文献・伝世遺物をも資料として活用する。有史考古学。

れきし-じだい【歴史時代】🔗🔉

れきし-じだい [4] 【歴史時代】 文字で書かれた記録・文献などが残されてから後の時代。日本では五世紀以後。考古学で,先史時代・原史時代に対比される。

れきし-しゅぎ【歴史主義】🔗🔉

れきし-しゅぎ [4] 【歴史主義】 〔historism〕 社会的諸事象をすべて歴史的過程の中に現れるものとして理解しようとする考え方や立場。

れきし-じょう【歴史上】🔗🔉

れきし-じょう ―ジヤウ [0] 【歴史上】 歴史的にみること。歴史という観点からみること。副詞的にも用いる。「―興味ある事件」「―の事実」

れきし-しょうせつ【歴史小説】🔗🔉

れきし-しょうせつ ―セウ― [4] 【歴史小説】 過去の時代・人物・事件などを題材として,史実を踏まえて描いた小説。

れきし-ちりがく【歴史地理学】🔗🔉

れきし-ちりがく [5] 【歴史地理学】 歴史時代の地理的条件を研究する地理学の一部門。

れきし-てき【歴史的】🔗🔉

れきし-てき [0] 【歴史的】 (形動) (1)歴史に基づくさま。歴史にかかわるさま。史的。「―研究」「―に検討する」 (2)歴史に残るほど重大であるさま。「―大事件」「―な一瞬」「―転換」 (3)すでに過去のものとなっているさま。「―な存在」「―風俗」

れきし-てき-かなづかい【歴史的仮名遣(い)】🔗🔉

れきし-てき-かなづかい ―カナヅカヒ [8] 【歴史的仮名遣(い)】 語を仮名で表記する際の方式の一つで,過去のある時期の文献を規準に定められた仮名遣い。普通,平安中期(一〇世紀頃)以前の万葉仮名の文献をもととし,江戸時代前期に契沖が提唱,明治以後の教育制度にも採られて一般に用いられていた。1946年(昭和21)に現代仮名遣いが公布されて以後は,主として古典の表記に用い,一般には現代仮名遣いが用いられている。古典仮名遣い。旧仮名遣い。 ⇔現代仮名遣い

れきし-てき-けいかんけん【歴史的景観権】🔗🔉

れきし-てき-けいかんけん ―ケイクワンケン [8] 【歴史的景観権】 国民が歴史的・芸術的・観賞的価値の高い景観を享受できるとされる権利。環境権の一種で,1989年(平成1),和歌浦の景観をめぐる住民訴訟で主張された。

れきし-てき-げんざい【歴史的現在】🔗🔉

れきし-てき-げんざい [6] 【歴史的現在】 過去に起こったことを生き生きと描写するために,今,目の前で行われているかのように現在の時制で書き表す表現法。

れきし-てきふうど-ほぞんくいき【歴史的風土保存区域】🔗🔉

れきし-てきふうど-ほぞんくいき ―クキ [12][6]-[4] 【歴史的風土保存区域】 古都における歴史的風土の保存に必要な土地の区域として,内閣総理大臣が指定する区域。区域内の建築・宅地造成などは規制される。重要な区域はさらに歴史的風土特別保存区域に指定される。

れきし-てつがく【歴史哲学】🔗🔉

れきし-てつがく [5][4] 【歴史哲学】 歴史および歴史的認識に対する哲学的考察。

れきし-はけいざいがく-は【歴史派経済学派】🔗🔉

れきし-はけいざいがく-は [9] 【歴史派経済学派】 ⇒歴史学派(レキシガクハ)

れきし-ぶんぽう【歴史文法】🔗🔉

れきし-ぶんぽう ―パフ [4] 【歴史文法】 文法についての諸事象を,時代的変遷をたどることによって解明しようとするもの。史的文法。

れきし-ほうがく【歴史法学】🔗🔉

れきし-ほうがく ―ハフ― [4] 【歴史法学】 一九世紀初めドイツに興った法学の理論。法を歴史の所産とし,その基礎を民族精神に求める。

れきし-ほうそく【歴史法則】🔗🔉

れきし-ほうそく ―ハフ― [4] 【歴史法則】 歴史のうちにも一定の法則が見いだされるとの考えに基づいて,歴史の展開過程から抽象される法則。

れきし-ものがたり【歴史物語】🔗🔉

れきし-ものがたり [6] 【歴史物語】 (1)歴史的事実に取材した物語。 (2)平安後期以後,歴史的事実を素材として仮名文で書かれた物語の総称。「栄花物語」「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」「月の行方」「池の藻屑」「秋津島物語」など。

れきし【歴史】(和英)🔗🔉

れきし【歴史】 history;→英和 a history (史書).〜以前の prehistoric.〜上の[的]historical;→英和 historic;→英和 in history.〜に残る remain in history.〜をたどる trace the history.‖歴史家 a historian.歴史小説 a historical novel.

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