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ぎ-おん【祇園】🔗⭐🔉
ぎ-おん ―ヲン 【祇園】
(1)「祇樹給孤独園(ギジユギツコドクオン)」の略。祇樹園(ギジユオン)。
→祇園精舎(ギオンシヨウジヤ)
(2)「祇園社」「祇園の神」などの略。
(3)京都市東山区の八坂(ヤサカ)神社(祇園社)のある辺りの地名。門前町として発達,花街としても知られる。
ぎおん-え【祇園会】🔗⭐🔉
ぎおん-え ―ヲン
【祇園会】
「祇園祭(ギオンマツリ)」に同じ。[季]夏。

ぎおん-しゃ【祇園社】🔗⭐🔉
ぎおん-しゃ ―ヲン― 【祇園社】
八坂神社の旧称。祇園さん。
ぎおん-しょうじゃ【祇園精舎】🔗⭐🔉
ぎおん-しょうじゃ ―ヲンシヤウ― 【祇園精舎】
〔梵 Jetavanavih
ra〕
須達(シユダツ)長者が釈迦とその弟子に寄進した寺。中インドの舎衛(シヤエ)城の南に旧跡がある。もと祇陀(ギダ)太子の林園で,須達長者を給孤独(ギツコドク)とも呼んだことから,祇樹給孤独園,略して祇園という。祇陀林。逝多林(セイタリン)。給孤独園(ギツコドクオン)。

ぎおん-しんこう【祇園信仰】🔗⭐🔉
ぎおん-しんこう ―ヲン―カウ [4] 【祇園信仰】
牛頭天王(ゴズテンノウ)および素戔嗚尊(スサノオノミコト)に対する信仰。災厄や疫病をもたらす御霊(ゴリヨウ)を慰め遷(ウツ)して平安を祈願するもので,主として都市部で盛んに信仰された。祇園祭・天王(テンノウ)祭・蘇民(ソミン)祭などの名で各地で祭りが行われる。また,津島神社の津島祭も同系列の信仰とされる。
ぎおん-づくり【祇園造り】🔗⭐🔉
ぎおん-づくり ―ヲン― [4] 【祇園造り】
神社本殿形式の一。正面七間,側面四間の本殿の前に側面二間の拝殿を付加してこれに入母屋造りの屋根をかけ,さらに前面には向拝(コウハイ),両側面と背面の三方には片流れ屋根の孫庇(マゴビサシ)を取りつけたもの。京都八坂神社本殿に代表される様式。
ぎおん-どうふ【祇園豆腐】🔗⭐🔉
ぎおん-どうふ ―ヲン― [4] 【祇園豆腐】
近世,京都祇園社鳥居前の二軒茶屋で売り出した田楽豆腐。現在は木の芽田楽をいう。
ぎおん-の-かみ【祇園の神】🔗⭐🔉
ぎおん-の-かみ ―ヲン― 【祇園の神】
京都祇園社の祭神である牛頭(ゴズ)天王(素戔嗚尊(スサノオノミコト))と八王子宮(五男三女八柱神)と少将井の宮(奇稲田姫(クシナダヒメ))。祇園。
ぎおん-の-やしろ【祇園の社】🔗⭐🔉
ぎおん-の-やしろ ―ヲン― 【祇園の社】
祇園社をいう。
ぎおん-の-よざくら【祇園の夜桜】🔗⭐🔉
ぎおん-の-よざくら ―ヲン― 【祇園の夜桜】
京都市円山公園内のしだれ桜の夜景。
ぎおん-ばやし【祇園囃子】🔗⭐🔉
ぎおん-ばやし ―ヲン― [4] 【祇園囃子】
(1)祇園会の山鉾(ヤマボコ)の上で,笛・太鼓・鉦(カネ)などで奏する囃子。[季]夏。
(2)歌舞伎の下座の一。祇園囃子を江戸の祭り囃子風にしたもので,「夏祭浪花鑑(ナニワカガミ)」の殺し場に用いる。
ぎおん-ぼう【祇園坊】🔗⭐🔉
ぎおん-ぼう ―ヲンバウ [2] 【祇園坊】
(1)柿の一品種。渋柿。果実は大きい。多くは種がなく品質がよい。主産地は広島県。
(2)干し柿形の白色の求肥饅頭(ギユウヒマンジユウ)。
ぎおん-まつり【祇園祭】🔗⭐🔉
ぎおん-まつり ―ヲン― 【祇園祭】
(1)京都八坂神社の祭礼。もと陰暦六月七日から一四日まで。現在は七月一七日の山鉾巡行・神輿渡御を中心に,七月一日の吉符(キツプ)入り(神事の打ち合わせ)からほぼ一か月行われる。[季]夏。
(2)陰暦六月一五日前後に,各地の八坂神社で行われる祭礼。祇園会。祇園御霊会。[季]夏。
ぎおん-まもり【祇園守り】🔗⭐🔉
ぎおん-まもり ―ヲン― [4] 【祇園守り】
(1)京都祇園社の護符。
(2){(1)}を図案化した家紋。札を描くものと筒を描くものがある。守り紋。
祇園守り(2)
[図]

ぎおん-りんじさい【祇園臨時祭】🔗⭐🔉
ぎおん-りんじさい ―ヲン― 【祇園臨時祭】
京都祇園社で,祇園会の翌日,陰暦六月一五日に行われた祭り。朝廷より奉幣使が遣わされた。応仁の乱後中絶,1865年再興されたがまもなく廃絶。
ぎおん【祇園】🔗⭐🔉
ぎおん ギヲン 【祇園】
姓氏の一。
ぎおん-なんかい【祇園南海】🔗⭐🔉
ぎおん-なんかい ギヲン― 【祇園南海】
(1677-1751) 江戸中期の漢詩人・南画家。紀伊の人。名は瑜,字(アザナ)は伯玉。木下順庵に師事。紀伊藩の儒官。詩文に長じ,また,日本南画の先駆者とされる。著「詩学逢原」「南海詩訣」など。
ぎおんさいれいしんこうき【祇園祭礼信仰記】🔗⭐🔉
ぎおんさいれいしんこうき ギヲンサイレイシンカウキ 【祇園祭礼信仰記】
人形浄瑠璃の一。時代物。中邑阿契(ナカムラアケイ)・豊竹応律ら合作。1757年初演。初題「祇園祭礼信長記」。「信長記」を題材とする。四段目の「金閣寺」が現在も上演される。
ぎおんにょうごここのえにしき【祇園女御九重錦】🔗⭐🔉
ぎおんにょうごここのえにしき ギヲンニヨウゴココノヘニシキ 【祇園女御九重錦】
人形浄瑠璃の一。時代物。若竹笛躬(フエミ)・中邑阿契(ナカムラアケイ)の合作。1760年初演。三十三間堂の縁起,白河法皇の寵妃祇園女御のことなどを脚色。
→三十三間堂棟由来(ムナギノユライ)
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