さん-にょう ―ヨウ 【算用】 「さんよう（算用）」の連声。

さん-よう [0] 【算用】 （名）スル 〔古くは「さんにょう」とも〕 （１）計算すること。勘定。また，算術。「いやまづおまちやれ，―しなおいてみ申さう/狂言・賽の目」 （２）勘定を払うこと。清算すること。「これも近々には―致しまする/狂言・千鳥（虎寛本）」 （３）見積もりを立てること。予想。目算。「五十年の月日にわたるも百年の―にはあふべきをや/鶉衣」

さんよう-あい ―アヒ 【算用合ひ】 収支決算。また，計算。帳合い。「いかに親子の中でも，たがひの―はきつとしたがよい/浮世草子・胸算用 1」

さんよう-じょう ―ジヤウ [0] 【算用状】 中世，個々の荘園に関する年間の収支決算報告書。

さんよう-すうじ [5] 【算用数字】 数字 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 9 ・ 0 のこと。本来筆算に用いる数字だったところからいう。アラビア数字。

さんよう-なし 【算用無し】 見積もりも立てず，収支決算もしないこと。成り行きまかせ。また，その人。「大神宮にも―に物つかふ人うれしくは思しめさず/浮世草子・胸算用 1」

さんようすうじ【算用数字】 an Arabic figure[numeral].